確定申告をする個人事業主・フリーランスにとって、「節税」にまつわるお得な情報はなるべくおさえておきたいところですね。個人事業主の事業や生活の安定のために用意されている制度がいくつかあるので、活用しなければ損というものです。
今回は、個人事業主の節税テクニックでオススメな「小規模企業共済」について解説していきます。制度の内容をしっかり把握して、節税を極めていきましょう!
退職金を積み立てるだけで全額が所得控除
「小規模企業共済」
小規模企業共済は、独立行政法人の中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営している共済です。
個人事業主のうち、常時使用している従業員が20人以下(商業・サービス業、士業は5人以下)の人なら加入できます。毎月1000円~7万円の範囲で掛金を積み立てていきます。掛金は500円単位で増額・減額もできます。
積み立てた掛金は1年以上支払っていれば、退職時や廃業時に元本割れせずに受け取ることができます。受け取り方法は一括、分割、一括と分割の併用と3種類から選ぶことが可能です。15年以上払っていれば、廃業しなくても65歳以上で老齢給付を受けられます。
最大のメリットは、毎年積み立てた掛金全額を所得控除できることです。1年で84万円(7万円×12ヵ月)の所得控除を受けることができます。さらに1年先までの前納制度もあるので、最高168万円まで所得控除が受けられます。たくさん儲かった年に所得をなるべく削りたい場合は、真っ先に選択肢として考えるべき制度といえるでしょう。
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