MoguraVRのゲームとって出し 第69回
目の前は最前線!あの光景がそこに。
戦争を変えたあの作戦を追体験。「Operation Chromite 1950 VR」
2018年02月27日 13時30分更新
今回紹介するのはVRシューティングゲーム「Operation Chromite 1950 VR」。朝鮮戦争最中の1950年9月15日に実施された「仁川上陸作戦」を題材にしている作品であり、激戦の様子が忠実に再現されているため迫力は段違い。シューティングゲームとしての完成度も高く、VRゲーマーでも満足できるクオリティーに仕上がっている。
ステージは多数用意されており、スタート画面から開始できる。地図上の旗の所にポインターを合わせるとミッションが表示される。ミッションはたくさんあるので、少しずつ進めていこう。どれもそれほど難易度は変わらないと感じた。
移動はワープではなく、スムーズな歩行移動になっている。そのためVR酔いに弱いプレイヤーにはあまり向いていないが、シューテイングゲームとしてはスムーズに射撃位置につけるのは嬉しい。右手でライフルを持ち、左手でマガジンをセットしてリロードする。マガジンをセットしないとライフルは撃てないため気を付けよう。
ライフル以外に特に役立つのは手りゅう弾だ。コントロールよく投げれば敵を一掃できる。しかし、うまく投げるには練習が必要で、最悪足元に落として自分がやられてしまう場合すらある。個数も少ないためここぞという時に使おう。
ライフル以外にも軽機関銃などの武器が登場する。簡単に銃弾をばら撒けるため、多くの敵を相手にするのには使い勝手が良い。しかしライフルよりも狙いにくく、長距離攻撃には向いていない。癖があるので、慣れないうちはライフルだけでもいいだろう。
戦闘シーンだけでなく、それ以外のシーンも非常に迫力・緊張感がある。上陸用舟艇に乗っているシーンは映画「プライベート・ライアン」を彷彿とさせるほどだ。遠くの山などもよく見えるため、かなり「現実っぽい」作品に仕上がっている。
この作品では1950年当時の装備がそのまま再現されている。榴弾砲や対空砲などもかなりリアルに作り込まれており、ミリタリーファンにはたまらない仕上がりだ。シューティングゲームだけでなく、風景や置いてある装備を見ているだけでも満足できる作品だろう。
本作はシューティングゲームとしての仕上がりも上々で、ビジュアルの作り込みもしっかりしている。一方で移動で酔いやすい作りなど、初心者には少しハードルの高いゲームでもある。シューティングゲームとしての爽快感であれば「RawData」や「Sairento VR」には及ばず、どちらかといえばリアルで地道な戦闘を楽しむタイトルになっている。まさしく、ミリタリー好きのためのVR作品といったところだろう。
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