MSIからゲーミングデバイスが3月中に発売される。プロチーム「Team Creatives」のIrisvielとして活動する筆者が、発売前にそのキーボード、マウス、ヘッドセットに触れる機会に恵まれたので、実際の使用感をお届けしよう。
銀軸採用のメカニカルキーボード
VIGOR GK80
CORSAIR製キーボード「K70」をアップグレードした製品と言える。このMSIのGK80も下位モデルのK70もどちらもCherry MXスイッチの銀軸を搭載しており、外観の質感や形状までがK70とそっくりだ。
この原稿を書く時もGK80を使用しているが、やはりタイピングは他のメカニカルよりも軽快に打てるのが銀軸の良さであり、指に負担がかりにくいのは1つの魅力と言える。打鍵感は赤軸と茶軸の間をとったようなイメージである。
WASDキーにはメッキ加工されたキーキャップがデフォルトで搭載されている。Ttesportsのキーボードにも別売のメタルキャップがあるが、標準で装備されているのはうれしい。
筆者は問題なくゲームプレイでもタイピングでも支障は感じなかった。むしろゲームではこのメタルキャップにより夏はヒンヤリして手汗防止にもつながり、ボタンミスも少なくすむため、この採用はグッド! ちなみにCORSAIRのK70ではラバー加工された材質だった。
VIGOR GK80のテンキーレス版
VIGOR GK70
ゲームユーザーとしては机の空間を少しでも空けることに越したことはなく、斜めにキーボードを置いたりしてプレイしている人もいるため、テンキーレスが好まれることがある。またゲームユーザーはテンキーをほとんど利用しないので、どちらかといえばこちらがオススメ。
付属品はVIGOR GK80とほぼ一緒だが、ラバー加工されたリストレストが付属されていないのは残念なところ。ただその期待を裏切らない隠れた場所にデザインが施されており、銀のスチールフレームが一本線で入っている。
VIGOR GK70、GK80両製品ともに他社製品の良いところ取りをしており、キースイッチもゲーマーの絶大な支持を得るCherry MX搭載なので文句の付けどころがない。プロゲーマーとして自信を持ってオススメできる製品に仕上がっている。