最近はノートPCに押され気味とはいえ、ゲーミングPCを代表とする高性能モデルや、激安PCといったジャンルでは、今でもデスクトップPCは人気がある。まずはスペックや性能ばかりに注目してしまうが、製品を買うときには、サイズや静音性、デザインなども忘れてはならない重要なポイント。普段からPC本体を目にすることが多いだけに、とくにデザインは気にしておきたいところだ。
通常、デザインといえば外観のことを指すが、もうひとつ注目したいものがある。それが、ライトアップ機能。その名の通り、動作中のPC本体をライトアップするもので、ケース内外を問わず、見た目を派手に、そして美しくできるのがメリットだ。以前は自分でライトアップパーツを組み込む必要があったが、ゲーミングPCを中心にじわじわと人気が出てきており、今では最初からライトアップ機能を装備したPCも珍しくない。
最初からライトアップ機能を装備しているPCのメリットは、単純に光らせるだけでなく、ケース全体を考えたライトアップができることだろう。とくにロゴマークを光らせるとか、ケースのエッジ部分を光らせるといったように、ケースの外観と合わせたライトアップは自作PCでは真似ができない部分だ。また、製品によってはマウスやキーボードといった周辺機器のライトアップまでまとめて制御できるものもある。
この特集ではデザインに優れたライトアップPCはもちろんのこと、自作PCで使えるライトアップパーツ、そしてライトアップパーツの使い方まで紹介していこう。
今買うのならこのモデル
魅惑のライトアップPCはこれだ!
ライトアップするなら自作PC、と思っている人は多いだろうが、メーカー製PCの中にもライトアップ機能を持つPCは増えてきている。そこで本特集では、LEDのカラー変更・パターン変更機能を持つ代表的なメーカー製PCを集めてみた。どの製品も個性的なライトアップとなっている。
古代文明を彷彿させるデザインに注目!
ASUS
ROG GR8 II(GR8 II-6GT027Z)
実売価格 21万6000円前後
横幅が約10cmしかなく、家庭用ゲーム機かと思うほどコンパクトながら、CPUはCore i7-7700、グラフィックはGeForce GTX 1060、512GBのNVMe対応SSD、16GBのメモリーを搭載するという本格的なゲーミングPC。フロントのデザインは古代文明を彷彿させるもので、そこから漏れ出る光がなんともいえない雰囲気を醸し出す。CPUがCore i5-i5-7400、メモリー8GB、SSDが128GB、の下位モデル「GR8 II-T085Z」もある。
内外問わず美しいキューブデザインに見惚れる
HP
OMEN X by HP Desktop 900-200jp(900-290jp)
直販価格 64万9080円
キューブを斜めにした斬新なデザインと、フロント全面に装備したイルミネーションが印象的な1台。CPUにCore i9-7900Xを採用し、10コア20スレッドの高性能で高負荷な処理も難なくこなせる実力がある。また、グラフィックはGeForce GTX 1080 Ti×2をSLI構成、メモリーは64GB、さらに512GBのNVMe対応SSDと3TB HDDの両方を装備するなど、超ド級の性能を誇る。CPUにCore i7-7740X、グラフィックをシングル構成に変更した下位モデルもラインナップされている。
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