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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第545回

きりっとした顔からゆるふわな顔まで、猫の顔を撮る

2018年02月03日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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シロネコをふわふわに撮る

 クロネコとは逆に、シロネコをアップで撮るときは白さをより白く見せるべくプラスの補正が基本。

 シロネコ(鼻や右耳を見ればわかるように黒がはいってるけど)の顔をアップを横から。

白い猫はより白く明るく。オートで撮ると暗めに撮れがちなので積極的に露出補正を。ピンクの下がちょろっと覗いてるのがポイント(2017年7月 ソニー α9)

白い猫はより白く明るく。オートで撮ると暗めに撮れがちなので積極的に露出補正を。ピンクの下がちょろっと覗いてるのがポイント(2017年7月 ソニー α9)

 正面から日差しが当たった猫の横顔はすごく前向きな写真になってよい。

 希望が見えた、というか光明に向かって進め、というか。

 いや、表情が穏やかな上に背景がお寺のお堂なので「悟りを開いた」感すら。

日差しを向いて穏やかないい顔をしてたので横から撮らせてもらった(2018年1月 ソニー α7RIII)

日差しを向いて穏やかないい顔をしてたので横から撮らせてもらった(2018年1月 ソニー α7RIII)

 下はふわっとした写真。

 よくあるよね、こういうの。白い子猫がふわっと写ってるの。

 これ、草むらでくつろいでたシロネコなんだけど、手前に草がかぶってるのだ。手前の草が大きくボケてかぶって、薄緑のフィルターがかかったようになってる。前後に緑が大きくぼけてはいってるので、明るくてふわっという感じになってるのである。

草の中にいると手前の草が邪魔になりがちなのだけど、フォーカスをちゃんと猫の目に合わせて手前を大きくぼかすように撮れば、よれよれの地域猫もふわふわに(2017年7月 ソニー α9)

草の中にいると手前の草が邪魔になりがちなのだけど、フォーカスをちゃんと猫の目に合わせて手前を大きくぼかすように撮れば、よれよれの地域猫もふわふわに(2017年7月 ソニー α9)

 まあなんというか、前ボケを効果的に使うという技である。

 にしても、猫の顔ってあらためてみるとみんな微妙に違ってて楽しいですな。猫の顔をアップで撮る用の望遠レンズをいつも持って歩きたくなります(バッグが重くなるのでイヤなのだけど)。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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