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8GBメモリー、256GB SSDと容量十分、SDカードスロットやHDMI出力も魅力

低コストで不満なく使えるモバイルノートPCなら、8万円台「Altair F-13」

2018年01月16日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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「Altair F-13」

 ドスパラの「Altair F-13」は13.3型のモバイルノートパソコンであり、Core i5-7200U、8GBメモリー、256GB SSDという標準構成で、8万6378円と10万円を切る価格設定が特徴。パソコンには単純なスペックでは比較できない要素も多いため、一概に安い、高い、という話し方はできないのだが、それでも第7世代のCoreプロセッサーを搭載しつつ、このくらいの価格に抑えられているモデルは魅力的だ。

 本項では、主にスペックに現れない使用感や質感についてまとめたい。

ヘアライン加工で上質感を演出

ロゴもないとてもシンプルなデザインの天板。ヘアライン加工により指紋がつきにくいのも魅力

 Altair F-13をひと目見て気づくのは、トップカバーに用いられたヘアライン素材の合金素材。ヘアライン加工した金属は傷も目立ちにくく、指紋や油汚れも付着しにくい。パソコンに限らず、オーディオ製品やスマートフォンにも見られる意匠だが、Altair F-13の場合は、ヒンジを除く広い面積に利用してあり、上質感とスッキリした見た目を実現している。

 また、キーボードフレームとパームレストにも同様の素材を採用しており、とても洗練されている印象を受ける。

 トラックパッドはさりげなく奧側の端を丸めてあり、このあたりも高級機のような面持ちだ。樹脂素材の部分はザラザラとしたマット調の仕上げで、こちらも指紋や汚れがつきにくく、好印象。Altair F-13は、さりげなく上質感がありつつも、日常的に使っていてストレスがないように、メンテナンス性の高さ、美観の維持のしやすさに気を配ってあると評価できる。

ディスプレー解像度はしっかりフルHD、キーボードも使いやすい

低価格帯のノートパソコンは解像度が1366×768ドットのモデルも多いが、Altair F-13はしっかり1920×1080ドット

 ディスプレー解像度は1920×1080ドット。13.3型でフルHDというスペックは、ドットが目立ちにくく、また高解像度すぎてアイコンなどの視認性が落ちることもないベストな組み合わせだと感じる。表面はグレア液晶。画像や動画を観る場合は、グレア仕様の方が引き締まってみえる。

キーの間にしっかりと隙間があるため、ブラインドタッチでも誤入力しづらい

 キーボードの使い勝手は可もなく不可もなくといった感じだ。キーピッチは実測で約1.9mmと標準だが、キーストロークが感覚的には浅めに感じる。筆者の場合、アップル「MacBook」の「バタフライキーボード」など、ストロークの浅いキーボードに慣れているため不満を感じないが、深い打ち心地にこだわりがあるユーザーは、多少の違和感を覚えるかもしれない。キーの大きさは小さめで、キー同士の隙間は広めにとってあるため、隣のキーを誤入力も少ない。

 ストロークの深さや入力時の微妙なふらつき、レスポンスのタイミングなどまで細かくこだわり抜いた、いわゆる高級機のキーボードと比較すると気になる部分は出てくるかもしれない。だが、レイアウトはごく一般的なものであり、打鍵感にも特に不満はなく、ほとんどの人が不自由なく使えるレベルであるといえる。

モバイルでもしっかり搭載しているのがうれしいSDカードスロット

モバイルながらSDカードスロットもHDMI出力も備えている

 このほか、うれしい仕様はやはりSDスロットの搭載だろう。ここ数年のモバイルノートパソコンのトレンドは薄型であり、薄くするためにSDスロットや各種出力端子など、ひと昔前は当たり前に搭載されていた仕様を省いているモデルも多く見られるようになった。

 モバイルノートにおける出力端子は、特にワイヤレス化が進んでいる現代では一部の人を除いて必ずしも必要というわけでもないが、業務上SDからデータを読み込む機会はまだまだ残っていると感じる。

 Altair F-13の場合はおよそ19.6mmと、いわゆる薄型パソコンと比較すると多少の厚みはあるものの、SDカードリーダーを用意しておいて利用時に毎回つなぐ手間を考えると、実利用ではSDスロットを搭載するマシンの方が利便性が高い。また、HDMI出力も搭載しているため、いざというときは大画面にも出力できる。

高コスパで普段使いできるノートパソコン

 もっとスペックを落とせば3万円台、5万円台という価格で買えるパソコンもあるが、使っているときにちょっと遅く感じたり、割り切りが必要だったりする部分は多少なりともある。しかし、Altair F-13は8万円台でCore i5、8GBメモリー、256GB SSDを搭載し、普段使いでもしっかり使えるスペックを備えている。この価格帯で日常使いできるパソコンを探していて、すっきりとした外観やSDカードスロット、HDMI出力などに魅力を感じるなら、Altair F-13は購入の有力候補になるのではないだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 Altair F-13
CPU Core i5-7200U(2.5GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 620
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
内蔵ドライブ
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)、グレア液晶
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、マイク入力/ヘッドフォン出力端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅327×220.6×奥行19.6mm/約1.35kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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