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T教授の「戦略的衝動買い」 第461回

物理ボタンを遠隔操作で押せる指ロボットを衝動買い! Amazon Dashボタンと組み合わせて遊ぶ

2017年12月20日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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スマホで直接注文できそうだが
あえて遠回りをする

ちょっとMicroBot Push 2が左に振っているが操作には支障なし

ちょっとMicroBot Push 2が左に振っているが操作には支障なし

スマホからボタンを押せばすぐにMicroBot Push 2が反応するはず

スマホからボタンを押せばすぐにMicroBot Push 2が反応するはず

 さて、仕掛けはほぼ予定通り終了し、実際にスマホアプリのボタンを押して柿の種を注文してみた。

 上の動画のように、手元のスマホのボタンを押せば、MicroBot Push 2のロボットフィンガーが伸びて、柿の種Dash端末のボタンを押す。

Amazonに注文が飛んだので柿の種Dash端末のLEDインジケーターが緑色に光っている

Amazonに注文が飛んだので柿の種Dash端末のLEDインジケーターが緑色に光っている

即座に、Amazonから注文済のお知らせがスマホに飛んでくる

即座に、Amazonから注文済のお知らせがスマホに飛んでくる

ほどなく注文受託メールも来た。当然だが確実に注文が飛んでいったようだ

ほどなく注文受託メールも来た。当然だが確実に注文が飛んでいったようだ

 ボタンを押して数秒後、壁面に取り付けた“柿の種Dash端末”のLEDライトが小気味よくグリーンに光り、当初の計画通り一発で柿の種の注文はアマゾンに飛んでいった。

 飛んでいったお知らせがスマホに届き、ほどなく注文確定メールも筆者の手元に届いた。

近く山手線の車両の中から柿の種をボタン1つで注文する必要性が出てきたら、同社の「プロタ」を買ってチャレンジするつもりだ

近く山手線の車両の中から柿の種をボタン1つで注文する必要性が出てきたら、同社の「プロタ」を買ってチャレンジするつもりだ

 同じ宅内でスマホとMicroBot Push 2をBluetooth接続で行なった今回の連携注文処理を屋外のどこからでも実現するには、MicroBot Push 2と同じNaranが発売している「プロタ」と呼ばれるハードウェアを購入してWi-Fiルーターと連携すればできそう。

 しかし、今のところ柿の種を山手線の車両の中から注文することはなさそうなので、最適なオモシロ時間つぶしアプリを思いついたときまで先延ばしにしている。

まずはおバカなことを試してみて
実用性を考えると楽しいデバイス

 MicroBot Push 2はさまざまなシーンで使えそうな第一印象はあるが、実際にそれを行なおうとすると設置場所の問題、設置方法の問題などなど解決しないといけない問題が意外と多いことに気がつく。

天井ライトのオン/オフはMicroBot Push 2の最も得意とするところだ

天井ライトのオン/オフはMicroBot Push 2の最も得意とするところだ

我が家はスイッチを押す度にオン/オフを繰り返す方式のスイッチだが、シーソー型のスイッチなら付属のベルクロテープをスイッチと、ロボットアームの先端の両方に取り付けて、トグルモードを選択すればいい

我が家はスイッチを押す度にオン/オフを繰り返す方式のスイッチだが、シーソー型のスイッチなら付属のベルクロテープをスイッチと、ロボットアームの先端の両方に取り付けて、トグルモードを選択すればいい

 MicroBot Push 2のような面白い商品は、役立つことを第一目標に考えてしまうと、筆者を含む誰もが考える寝床の中からスマホで天井ライトや廊下の電気を点けたり消したりするなどに目が行ってしまって、多くの可能性のあるはずの視野が狭くなってしまう傾向が強い。

 まずはおバカをやってみると、そこからいろいろなモノが見えてくるかもしれない。

 話は関連するが、現代は何年かに一度はやってくるロボットブームのようだ。どちらがいいかは置いておいて、ネジ回しや金槌を使える人型ロボットを考えるエンジニアがいれば、ネジを回したり釘を打ったりできる人とはほど遠い格好のロボットを思いつく人もいる。

 MicroBot Push 2は人間の指を志向した両者の中間に位置する“指ロボット”だとも言える。

 筆者も既存の人用に考えられた、あらゆるボタンやスイッチを遠隔制御できたらきっと楽しいだろうと思う。

 将来はキャタピラとプロペラの付いた「MicroBot Push X」とかが出現するかもしれない。いつもおバカな着想はこの上なく楽しいものだ。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:
MicroBot Push 2

価格:Naranストア(直販サイト)にて49.99ドル(約5600円)で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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