スマホで直接注文できそうだが
あえて遠回りをする
さて、仕掛けはほぼ予定通り終了し、実際にスマホアプリのボタンを押して柿の種を注文してみた。
上の動画のように、手元のスマホのボタンを押せば、MicroBot Push 2のロボットフィンガーが伸びて、柿の種Dash端末のボタンを押す。
ボタンを押して数秒後、壁面に取り付けた“柿の種Dash端末”のLEDライトが小気味よくグリーンに光り、当初の計画通り一発で柿の種の注文はアマゾンに飛んでいった。
飛んでいったお知らせがスマホに届き、ほどなく注文確定メールも筆者の手元に届いた。
同じ宅内でスマホとMicroBot Push 2をBluetooth接続で行なった今回の連携注文処理を屋外のどこからでも実現するには、MicroBot Push 2と同じNaranが発売している「プロタ」と呼ばれるハードウェアを購入してWi-Fiルーターと連携すればできそう。
しかし、今のところ柿の種を山手線の車両の中から注文することはなさそうなので、最適なオモシロ時間つぶしアプリを思いついたときまで先延ばしにしている。
まずはおバカなことを試してみて
実用性を考えると楽しいデバイス
MicroBot Push 2はさまざまなシーンで使えそうな第一印象はあるが、実際にそれを行なおうとすると設置場所の問題、設置方法の問題などなど解決しないといけない問題が意外と多いことに気がつく。
MicroBot Push 2のような面白い商品は、役立つことを第一目標に考えてしまうと、筆者を含む誰もが考える寝床の中からスマホで天井ライトや廊下の電気を点けたり消したりするなどに目が行ってしまって、多くの可能性のあるはずの視野が狭くなってしまう傾向が強い。
まずはおバカをやってみると、そこからいろいろなモノが見えてくるかもしれない。
話は関連するが、現代は何年かに一度はやってくるロボットブームのようだ。どちらがいいかは置いておいて、ネジ回しや金槌を使える人型ロボットを考えるエンジニアがいれば、ネジを回したり釘を打ったりできる人とはほど遠い格好のロボットを思いつく人もいる。
MicroBot Push 2は人間の指を志向した両者の中間に位置する“指ロボット”だとも言える。
筆者も既存の人用に考えられた、あらゆるボタンやスイッチを遠隔制御できたらきっと楽しいだろうと思う。
将来はキャタピラとプロペラの付いた「MicroBot Push X」とかが出現するかもしれない。いつもおバカな着想はこの上なく楽しいものだ。
今回の衝動買い
アイテム:
MicroBot Push 2
価格:Naranストア(直販サイト)にて49.99ドル(約5600円)で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

この連載の記事
-
第854回
トピックス
それでも現金を持たざるを得ない現況で、ジッパー付きセキュリティポーチ靴下を衝動買い -
第853回
トピックス
3COINSのクリアワイヤレスキーボードが1000円に値下がりしたのでまた衝動買い -
第852回
トピックス
価格は優秀、剃りは凡庸 USB充電可なシャオミ製電動シェーバーを衝動買い -
第851回
トピックス
出張も旅行もこれ一台! 「クリップ型USB Type-C充電器+タップ」を衝動買い -
第850回
トピックス
年初にAndroid搭載のカラーE Ink端末「Bigme B751c」を衝動買いして9ヵ月使ってみた -
第849回
トピックス
理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い -
第848回
トピックス
“ケーブル紛失ゼロ”の未来系SSDケースを衝動買い -
第847回
トピックス
北欧製の密閉縦型製氷皿“アイスブレーカー”を衝動買い -
第846回
トピックス
今も愛用のThink手帳に迫るブギーボード「BB-21」を衝動買い -
第845回
トピックス
レガシーなタフスマホ「TORQUE G04」を5980円で衝動買い -
第844回
トピックス
EVERINGを衝動買い更新! NEON BUZZで“指先決済”を3年延長 - この連載の一覧へ











