約40年前のシャープ「MZ-80C」の超小型レプリカPCを衝動買い！

2017年10月25日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

MZ80エミュレーションで懐かしいゲームが楽しめる

起動のためにはOSとアプリのプリロードされた付属のmicroSDカードをセットする

　さて、おおよそのお化粧ができ上がったら、いよいよRaspberry Piの“火入れ”をやってみよう。まず、アプリの導入された付属のmicroSDカードをRaspberry PiボードのmicroSDカードスロットに挿入する。

外部キーボード（マウス）、HDMI外部モニターなどの接続を終えてから、最後にmicroUSBで給電する

　続いてオペレーションを行なうための周辺機器の接続だ。筆者は、たまたま手元に余っていたKindle用の5V1.0AのUSB／ACアダプターとmicroUSBケーブル、モニターとして日常使いのThinkVisionモニターの30インチ、TrackPoint付きのUSBキーボードを利用した。

ほどなくSimpleBasicが起動し「ok」が表示され命令待ち状態となる

OK表示に続き、この画面でさまざまな命令をキー入力して操作する

　すべての周辺機器を接続してから、USB／ACアダプターを接続する。ほどなく「SmileBasic」が起動し、懐かしい「OK」とカーソルが表示されれば無事成功だ。

　PasocomMini「MZ-80C」には、同時に動作できる2つのモードが搭載されている。1つは起動時の「SB（SmileBasic）モード」、そしてもう1つは「EMUモード」（MZ80エミュレーションモード）だ。

　SBモードで使用されるSmileBasicは「Nintendo DS」用も発売されているBASICプログラミング言語だ。

　「Files」や「LOAD」など、いくつかのダイレクトコマンドを直接画面入力してパソコンを操作する「SBダイレクトモード」以外に、テキストファイルとしてプログラムを書くための「エディターモード」が用意されている。

　SimpleBasicには、「スロット」と呼ばれるプログラムを書き込めるメモリーエリアが4個用意され、それぞれのエリアに別々のプログラムを呼び込んで実効、編集できる環境を提供している。

　起動画面がSBダイレクトモード状態で、ALT＋1、ALT＋2、ALT＋3、ALT＋4キーを押すことで、スロット0、スロット1、スロット2、スロット3の内容を表示編集できるエディターモードに移動することができる。

SBダイレクトモード画面で、PF12を押すことでHAL-MONITOR画面に切り替わる

　また、MZ80エミュレーションモードであるEMUモードには起動後のSBモードで「PF12」キーを押すことで行き来きできる。

表示されているのは、MZ80エミュレーションで動作する往年のゲームアプリのランチャーだ。5個のゲームから任意のモノを選んで遊ぶことができる

　EMUモードに入ると即座に「HAL-MONITOR 1.0」が起動し、画面中央に先程装着したmicroSDカードにプリロードされた往年の有名なゲームアプリをリストしたランチャー画面がグラフィカルに表示される。マウスがあればアプリの選択実行はより簡単だ。

グラフィックキャラクターをふんだんに使った「JUPITER LANDER」

懐かしい人には超懐かしい「平安京エイリアン」。穴を掘って埋める

懐かしいシューティングゲーム「ZELDIS」の起動画面

アーケードゲームのギャラガタイプシューティングゲーム「ZEPLIS」

　大きなカラー液晶モニターで久しぶりに見るグリーン単色の「平安京エイリアン」「ZEPLIS」「地底最大の作戦」「JUPITER LANDER」「ZELDIS」はやけに新鮮だ。