プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第30回
Drobo 5D3を選択しない理由はない
Thunderbolt 3の効果は? 新Drobo 5D3の性能をチェック
2017年10月24日 11時00分更新
Drobo 5D3の容量は?
Drobo 5D3が普通に外付けのストレージとして見えるようになったら、あとは普通に使うだけだ。今回の記事では、とりあえず1TB HDDを2台搭載した状態で運用開始している。どれくらいのストレージとして認識されているかを確認してみると、Finderからは約70TBとなっている。
1TB HDD×2台で実現できる容量とはかけ離れた値が表示されているが、これはWindowsやmacOSからは一定の容量に見えるようになっているからだ。シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)と呼ばれる仕組みで、大規模かつ高価なエンタープライズ用ストレージでは一般的なものだ。
この状態で実際にどれくらいのデータを保存できるかを知りたい場合は、Drobo Dashboardの容量という項目を見る。
この状態では、実効容量は811.8GBとなっていることが分かる。またHDDの物理的な容量がどのように使用されているのかを確認する場合には、同じくDrobo Dashboardの「使用状況」という項目を見る。
とりあえず、いろいろと分かってきたところで、ガンガンとデータを記録していく。実効容量に対してどの程度使用したかについては、Drobo Dashboardから確認しても良いが、Drobo 5D3本体下部に表示されている10個の青色LEDでおおよその状況は把握できる。1つのLEDが10%を表しており、たくさんのデータを記録していくに従って点灯するLEDが増えていくというわけだ。
LEDが8個点灯してしばらくすると、突然状況が変わる。Drobo Dashboardで表示される円グラフが黄色に点滅しだし、Drobo 5D3本体もドライブベイの横にあるLEDの1つが黄色に点滅している。これは空き容量が少なくなってきたので、Drobo 5D3がHDDの追加を要求しているしるしだ。この状態に至るのは、実効容量に対する空き容量が15%を下回った時点からだ。
この状態になっても、慌てず騒がずHDDを追加してやれば良い。どのベイに挿しても良いのだが、黄色いLEDが点滅しているベイで良いだろう。その状態でしばらくすると、円グラフも元の緑色に戻り、実効容量も増えていることが分かる。Drobo 5D3本体のほうも、HDD 3台分のLEDが緑色に点燈した状態になり、点灯している青色のLEDも数が減っているはずだ。
このように、Droboは実効容量が足りなくなっても、HDDを追加するよう促されるので、そのたびにHDDを追加して実効容量を増加させることができる。HDDが4台目、5台目になっても同様だ。ではドライブベイが5つとも埋まってしまったらそれで終わりかというと、もちろんそんなことはなく、最も容量の少ないHDDをより大容量のHDDに交換するように促されるのだ。
ではこの「ストレージの空きが足りなくなったら大容量HDDに交換」は、どれくらいまで続けられるのだろうか?
(次ページ、「Droboの最大容量は?」に続く)

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