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麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負 第17回

ビル・エヴァンスからいしだあゆみまで

麻倉推薦:秋はジャズでしんみり11.2MHz DSD音源もたくさん

2017年10月04日 15時00分更新

文● 麻倉怜士 編集●HK(ASCII)

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『Timeless 20th Century
Japanese Popular Songs Collection (13 Tracks)』

KEIKO LEE

 「ラブ・ストーリーは突然に」、「海を見ていた午後」などの13曲の日本の名曲集。ジャズ歌手の日本語ポップは、プロパーな歌手でない、独特な感情表現が大きな魅力だ。たっぷりと思いを込めたアルトなヴォーカルが耳に心地よい。

 ハイレゾはこの歌手のニュアンス感が細部の綾に至る部分まで、的確に伝えている。音調はややポップ的だが、ハイレゾ作品ならではのハイファイ性も色濃く感じられる。

FLAC:96kHz/24bit
Sony Music、e-onkyo music

『いしだあゆみ』
いしだ あゆみ

 81年アルファレコードからリリースされたオリジナル作品集。当時の最先端のスタジオミュージシャンがバックを務める。歌詞も岩谷時子、呉田軽穂(松任谷由実)とタレントが結集。

 2017年リマスター。快適で、麗しい80年代のJPOP。純粋歌謡曲ではなく、当時のアルファレコードならではのポップと歌謡曲の巧みな融合が、いま聴いても新鮮だ。いしだから、それまでとは違う魅力的な側面を見事に弾き出している。音調はヴォーカルがセンターに大きくフューチャーされ、音像も大きい。リバーブの多さが時代を物語る。いしだの乾いた感情表現が最大の聴き物だ。

FLAC:96kHz/24bit
Sony Music、e-onkyo music

『Celtic Letters』
Lapis Lazuli

 ギター一丁を伴奏に歌うスコットランド、アイルランドの名曲たち。透明度が高く、伸びやかで美的なヴォーカルが、どこまでも神々しい。

 第1曲の「蛍の光」と訳されるオールラングザインは、決して別れの歌ではなく、原詩のとおり「懐かしい友と再会する」嬉しさ、楽しさが、その味わいから読み取れる。15曲目「ダニーボーイ」は、スクウェアな進行で、淡々と思いを歌う。歌声は素晴らしいが、エコーはもう少し落としたほうが、この歌手の崇高な美しさが引き立つだろう。

FLAC:192kHz/24bit、WAV:192kHz/24bit、DSF:5.6MHz/1bit
キングレコード、e-onkyo music

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