久しぶりに旅行先で見かけた猫シリーズ、今回は新潟県新潟市。
それが、夏がリベンジに来たような暑さだったため日中はネコに全然会えなくてショックを受けていたのだけど、新潟の地形や成り立ちがわかるところを案内してくれた友人が(そんなリアルブラタモリみたいな人ばかりなので、おまかせすると普通の観光地にはまず行きません)たまたま猫好きで、ここならって場所へ連れて行ってくれたのだ。
新潟市は砂の上にできた都市で、新潟市中心部自体が川が運んだ砂が集まってできた砂丘の上にある。砂の街である。
街はもちろん舗装や建物で砂を意識することなんてないが、海岸近くへ行くと今でも成長する砂丘の様子を見られて実に興味深いのである。
で、日が大きく傾いた頃、海岸近くに猫がいたのである。
それが冒頭写真。すごくきれいなグレーの地域猫だが、後ろにうっすらと見えているのが日本海とテトラポッド。海岸から少しはいった砂地の草むらで出会ったのである。
日が傾き、涼しくなってきたので日向でも気持ちよく眠れるようになったのだろう。
逆に言えば、秋の大きく傾いた日差しの中でネコを撮ることになったわけだ。これ、結構難易度高い。低い位置に日があるので開けた場所でも意外に遠くの建物の影が伸びてくるし、日向と日陰の明るさの差も大きいし、順光と逆光の差も激しいのだ。
そんなときに心がけるのは2つ。ひとつは「めげずに撮る」。もうネコはこっちの希望通りに動いてはくれないので苛酷な光の環境でも気にしない。もうひとつは「光を利用する」。あ、この光はいいと思ったら逃さずに使うべし。
さて最初はシロネコ。実に気持ちよさそうに草むらで寝ております。ほどよく日差しがあたってていい。
4人で寝顔を見てたらシロネコも視線にきづいちゃって奥へ引っ込んでしまったのである。起こしてすまんかった。
と思ったら、お次はクロネコ登場。こっちにトコトコと歩いてくるではないか。
ちょうど東から、つまり順光で来てくれたので黒い毛がキラキラして黄色い目もキラキラしていい感じだと思ったら……秋の午後の日差しは低く、影がすごく伸びるのであった。
4人がかたまって「クロネコが歩いてきた」ってやってるもんだから、影に入っちゃうのである。
そういうときはもう、ネコが日向と日陰の両方にかぶる位置を狙って明暗差を利用すべし。完全に日陰に入っちゃうと……特にクロネコだと写真が弱くなるから。
このネコ、めちゃ人に慣れてて、近づいても逃げない。首筋をボリボリしてやると気持ちよさそうに目を閉じて舌をペロリ。
撫でられるために来たとしか思えないのはいいんだが、目を閉じられると何がなんだかになっちゃうので、舌が出た瞬間を狙った次第。
顔のアップを撮ろうと近づいたら大あくび。その瞬間は逃しません。よく見ると口元に砂がついてるが、砂丘だからしょうがあるまい。
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