このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信 第357回

キーボードやレンズカバーの対応は? Galaxy Note8用アクセサリーに対する期待と不安

2017年09月01日 16時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Galaxy Note8が発表されました。日本での販売予定は現時点では未定。しかし、すでに日本語のウェブページができていることから、キャリアから販売する動きが水面下で進んでいると考えられます。

 また、本体に合わせてアクセサリーも発表になっています。フリップカバーなどそのほとんどの製品がこれまでのGalaxy各モデルで出てきたものですが、その中には注目すべき製品や、新たに登場してきた製品もあります。

「日本語が使える」キーボードカバーの夢を追いつづけたい

 筆者が一番気になっているのはもちろんこれ、キーボードカバーです。「いいかげん、もう夢を追いかけるのはやめたらどうですか」と編集担当に言われ続けていますが、これを使って日本語をサクサク打てる夢は永遠に追い求めたいもの。

 発表会会場では撮影時間ギリギリだったために、本体に装着しましたが日本語入力を試すまではできませんでした。

 なお、すでに韓国ではサムスンのお店にキーボードカバーの実物が参考展示されているとのこと。9月15日の発売日には、キーボードカバーも同時に販売開始となるのでしょうね。是が非でもすぐ入手して日本語入力を試したいものです。

今回もキーボードカバーを用意してくれたサムスン。マニア心をわかっている

 仮に日本でGalaxy Note8が出てきても、NFC周りの関係で海外のキーボードカバーは使えません。「日本向けにもキーボードカバーを、それがだめなら海外版での日本語入力を!」と筆者は何度も関係者に陳情しています。

 果たして、グローバル版のGalaxy Note8に取り付けたキーボードカバーで日本語は入力できるのか? 続報をぜひお待ちください。

QWERTYキーボードで日本語入力の夢、今度こそ叶うだろうか?

 さて、一般的なカバーは透明なフリップカバー、時刻などを表示できるLEDカバーなど、定番製品がGalaxy Note8用にも出てきます。このあたりはGalaxyシリーズの標準カバーともいえますよね。なので、ぜひ本体に1個くらい付属させてほしいもの。

 韓国ではGalaxy Note FEに透明カバーを付属させており、それが結構人気だと言います。Galaxyシリーズのケースはそこそこの値段がしますから、売れれば売れただけ利益になるのでしょう。

 しかし、本体とは別に数千円もする純正ケースを買うのは余計な出費と思うユーザーも多いハズ。透明カバーでもいいので、なにかしら付属させてほしいものです。

フリップカバーなど定番商品は今回も登場

肉厚な耐ショック性を考えたケースはシリーズ初登場とのこと

SペンはNote7/Note FEやタブレット版のものも使える

 ところで、Galaxy Note8の本体に収納できるSペンですが、ペン自体のサイズはGalaxy Note7、Galaxy Note FEと同じのようです。実機に装着してみましたが、Note8とNote FEとの間でお互いのペンの抜き差しが可能でした。

 Note 7/Note FEには本体がブルー、側面がゴールドという「ブルーコーラル」というカラバリがあります。このカラバリに付属のSペンは、ペン本体はブルー、ペンの頭の部分がゴールドと言う2色になっています。

 Galaxy Note8にはこの色合いの本体カラーやペンは存在しません。中国の深センのパーツ問屋に行くと、いまでもGalaxy Note 7のSペンを取り扱っている店もあります。Note8を入手したなら、Sペンだけは別途このブルー・コーラルカラーなものを入手して使うってのもマニアックな楽しみ方になるかもしれません。

Note FEブルーコーラルのSペン(上)。Note8のSペン(下)と形状は同じだ

 Galaxy Tab S3用に販売されているステッドラーとコラボしたSペンも使えます。実はGalaxy Note8の新製品発表会の参加者にはこのステッドラーSペンが配られたようです。

 筆者は会場が閉まる最後、ギリギリの時間まで取材していたので、出てきた時はもうカウンターは閉まっていて入手できず……。

ステッドラーのSペンも当然利用可能

 筆者がGalaxy Note8のカバーとして求めるもの、それはこのステッドラーのSペンのように、より書き味の良いペンを収納できるケースを出してくれることです。

 横開き式で、折り曲げ部分にペンフォルダーがあり、そこにより本物のペンに近いサイズのSペンを収納できるようにしてほしいのですよ。

 Galaxy Tab S3用のSペンは太いサイズですし、過去にはサムスンは高級万年筆のモンブランと提携した、モンブランブランドのSペンを出していました。ペンが売りのGalaxy Note8だけに、Sペンのバリエーションは増やしてほしいところ。ワコムから出ていた「Bamboo Smart」の復活も願いたいです。

モンブランとコラボしたSペン

Galaxy Tab S3用Sペンは握りやすそうなサイズ

恒例のレンズカバーはNote8では出てこない?

 ところで、Galaxy Note8はようやくデュアルカメラを搭載しました。より強力なカメラ機能はうれしいのですが、これまでのモデルに用意されてきた、望遠とワイドレンズが使えるレンズカバーは用意されなくなってしまいました。

 このレンズカバーに取り付けるレンズは口径も大きく画質も悪くないのですが、デュアルカメラになってしまえば取り付けようがありません。

 Galaxy Note8の発表会では、Galaxy S7にレンズカバーを付けて取材をしているジャーナリストを見かけました。声をかけるとやはり「Note8にはレンズカバーが無くて残念」と話していました。筆者もレンズカバー愛好者だけに、無念です。

 このレンズカバーの開発にはサムスンの旧デジカメ部門が関わっていたと言われていますが、同社はすでにデジカメから撤退して数年が経っています。純正レンズカバーの製品価値も、そろそろ潮時なのかもしれませんね。

Galaxy S7用、S7 edge用、Note 7用と出てきたレンズカバーもNote8には非対応

 史上最強スマートフォンとも言えるGalaxy Note8だけに、従来には無かったアクセサリーの登場にも期待したいものです。

 モトローラの「Moto Mods」ほどではないにしろ、スピーカーや背面装着式のバッテリーなどならいますぐにも商品化できないものでしょうか。

 新製品発表会には展示されなかった、隠し玉的なアクセサリーがこれから出てくることに期待したいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰〜山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰〜山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

カテゴリートップへ

この連載の記事

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ