筆者は災害時以外にもバッテリーに極めて強い興味を抱く時がある。
過去には、モバイルPCを活用した出先でのモバイルワークが企業内で啓蒙された1995~2000年頃。昨今では、タブレットPCやスマホの活用がビジネスエリアでも活発になった2010~現在。この両時期にバッテリーそのものと周辺機器の進化や拡大があったように記憶している。
今年になってからは新世代USBコネクターである「USB Type-C」の普及。そしてモバイルPCにも充電できる「USB PD」規格対応の機器も増えてきた。
昔はmicroUSBケーブルとLightningケーブルの2つさえ注意していればよかったが、昨今はUSB Type-Cも加わり、USBモバイルバッテリーは結局、バッテリー本体だけで、専用ケーブルなんて付けずに、“ケーブルマネジメント”に無頓着な商品の方が市場から歓迎されるなんておかしな時代になってきている。
ケーブルマネジメントに重点を置き、コンパクトな専用充電ケーブルの付属や収納性能の高いモバイルバッテリーこそ、一流の製品だと、常日頃思っている筆者は、時代の変遷を経てさまざまなケーブルが付属した、ケーブルマネジメントに長けたモバイルバッテリーを代表格に数多くの商品に興味を持ち続けてきた。
机の周囲にあるモバイルバッテリーを集めてきたら、最近、購入したものだけでも両手の指の数は下らない。日頃から持ち歩くための緊急時バッテリーだから、重さも重要なスペックだ。
そして売れるためには最もたくさん供給されてリーズナブルな価格のバッテリーセルを採用するのも当たり前だ。
そんな訳で、筆者の所有しているモバイルバッテリーも容量は5000~12000mAhがほとんどだ。新しもの好き、ケーブルマネジメント好きの筆者宅には、実用サイズのモバイルバッテリーが今も数多く転がっている。
一見して無駄なようだが、今や“ディザスター”(災害)時には必ず必要になる被災グッズ御三家の1つに入ってもおかしくないのがモバイルバッテリーだろう。
そんなことを言い訳に、スマホを新モデルに買い替えるたびに、新しいインターフェースのUSBプラグを内蔵したケーブルマネジメントにコンシャスなモバイルバッテリーを買い増ししていった結果が現状だ。
そして、時折、机の周りに散乱している数多くのモバイルバッテリーを眺めながら、何とかしなきゃ~と考えていた。
そんな矢先にアマゾンからタイムセールのお知らせが届き、今まであまりなじみと興味のなかった「ポータブル電源」という名前の、半端な気迫ではモバイルできそうにない“トランスポータブルバッテリー”を衝動買いしてしまった。
モバイルバッテリー8個分
40800mAhの大容量ポータブル電源
この手の試行錯誤的新商品にはよくあることだが、外箱であるボール紙のパッケージには大きく「PORTABLE SOLAR GENERATOR」との記述があっても、商品本体にも内部の取扱説明書にはそんな意味の文字は見当たらない。「USB出力機能付きポータブル電源」と明快に記述されている。
外箱にはまぎれもないポータブル電源のイラストが描かれているので、ますます意味が分からない。
パッケージの中には、本体であるポータブル電源と、本体への充電用AC電源アダプター、カーチャージャー、車載シガーソケットアダプターの5点が入っている。
カーチャージャー(左)と車載シガーソケットアダプター
カーチャージャーがあれば、車載のシガーソケットから電源でポータブル電源に充電できる。また車載シガーソケットアダプターがあれば、DC12Vで稼働する。
車載家電製品である掃除機、エアポンプ、電動レンチ、冷蔵庫などを車内以外の自宅やキャンプなどでも使用することが可能になる。
ポータブル電源の容量は40800mAhで、今回、筆者がデスク周りから集めてきた8個のモバイルバッテリーの総量に近い数字だ。本体重量はしっかり作られた14インチクラスのモバイルPCとほぼ同じ実測1.5kgほどあり、そう安易に持ち出す覚悟はできそうにない商品だ。
内部にはリチウムポリマー電池を搭載し、ライフタイムの充放電回数はごく一般的な500回程度。本体サイズは上部のハンドルを含め、幅165×奥行き80×高さ175mmだ。

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