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企業ネットワークの新時代に「意図」を理解し、動くネットワーク

Cisco Liveで発表された「Intuitive Network」が実現するもの

2017年07月18日 07時00分更新

文● 谷崎朋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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プログラマブルASICと新IOSを搭載した「Catalyst 9000シリーズ」

 新ネットワークを支えるのは、エンタープライズスイッチ「Catalyst 9000シリーズ」だ。スタッカブルスイッチの9300シリーズ、モジュラ型アクセススイッチの9400シリーズ、40Gbスイッチの9500シリーズの3シリーズを用意する。x86ベースCPUで、有線および無線コントローラーを内蔵、Trustworthy Systems、Encrypted Traffic Analytics、AES256/MACSEC256など各種セキュリティ機能や、UPOE/PoE Audio Visual Bridging(AVB)/IEEE1588などをサポートする。Cisco DNAの機能はサブスクリプション契約で利用できる。

Cisco Catalyst 9300/9400/9500シリーズ。筐体デザインはフェラーリのデザインチームが手がけた

 特筆すべきはプログラマブルASICと、フルスクラッチで書き換えられた新IOS「Cisco IOS XE 16」の搭載だ。

 「ASICは通常、2~3年かけて開発され、その後6~7年間使われる。つまり、10年後を想定してさまざまな機能を組み込むことが求められる。だが変化の激しい現代において、それは非常に難しい。プログラマブルASICで、そんな枷を取り除いた」(ロビンス氏)

 同シリーズはプラガブルなローカルストレージがあり、サードパーティのコンテナベースのアプリをホスティングできる。API経由で新機能や新サービスを柔軟に追加でき、発展性のある基盤を実現した。

 Catalyst 9300と9500シリーズは6月から、Catalyst 9400シリーズは7月から提供開始している。

「攻めのIT部門」に変革するための教育プログラムも提供開始

 Intuitive Networkと合わせて、ネットワークエンジニア向け教育支援プログラム「DevNet DNA Developer Center」も新たに設置した。プログラマブルASICの性能を最大限引き出すには、APIの理解やPythonなどのプログラミングスキルが必要だ。

DevNet DNA Developer Center

 「ネットワークはASICからハイレベルサービスまでコーディングできる世界になる。そのとき、ネットワークエンジニアはネットワークプログラマーへ進化する」。DevNetのVPおよびCTO、スージー・ウィー氏はそう述べる。Intuitive Networkは、ネットワークエンジニアが新しい役割を担い、コスト部門からよりビジネスに貢献する提案型のIT部門へ変革するきっかけとなる。

 そのとっかかりとなるDevNet DNA Developer Centerには、サンプルコードやラーニングラボ、デモなどがあり、独学で新しいネットワークプログラミングの世界に触れることができる。また、ネットワークエンジニア向けに今秋、ネットワークプログラミングのトレーニングおよび認証コースを提供予定。チャネルパートナーについても、ハードウェア中心からソフトウェア中心のネットワーキングへ移行するための新規スキルや実地力を養うプログラムやインセンティブ、ツールを提供予定としている。

次世代のネットワークエンジニア向けに認証コースやトレーニングなどを新設予定

 DevNet自体は3年前に発表、同社のデベロッパーカンファレンスでも展示スペースを設けて紹介してきた。ウィー氏によれば、3年前は5万人程度が参加していたが、現時点でその登録数は45万人を超え、約300社が意欲的に取り組んでいるという。

 Cisco Live会場ではDevNet Zoneが設けられ、Pythonを使ったネットワークツールのプログラミング、IoTのデータ解析や可視化、Ansibleを使ったXR自動化などさまざまなワークショップが開催されていた。DevNetに参加して1年になるという参加者は、ネットワーク管理の効率化を図るためのツール作成でPythonをもっぱら勉強中と話す。

DevNet Zoneで最も盛況だったのは初めてのPythonプログラミング講座

ハンズオンから漏れても立ち見で熱心に聴講する参加者も多かった

 DevNetのパネルディスカッションに登壇したAltus Consultingの共同創業者でCIOのホセ・ボガリン氏は、事業がうまくいかず破産寸前だった2013年、DevNet Developer Conferenceに参加した。そのとき語られたネットワークプログラミングやエンジニアの未来に刺激を受けて一念発起、ソフトウェア開発に注力して現在は多拠点展開まで事業拡大に成功したと話す。

ネットワークエンジニアの未来の姿が熱く語られたDevNetのパネルディスカッション

 ZK Researchの創業者でプリンシパルアナリスト、ゼウス・ケラヴァラ氏はこう述べる。

 「Intuitive Networkで現実化したが、ネットワークが自らを運用する方向に進むのは確実だ。そのときネットワークエンジニアは、ネジやボルトをいじるだけの存在に留まってはならない。さらなる付加価値をビジネスに提供できるネットワークプログラマーへステップアップする必要がある」

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