本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第5回は、PDFファイルの中をキーワード検索して瞬時に情報を見つけてみる。
資料としてPDFファイルが配られることが多いが、きちんと活用しないと意味がない。PDFファイルのページ数が少ないプレゼン資料なら目を通せばいいだけだが、ページ数が多い場合、目当ての情報を探すにはやっぱり検索機能を活用したい。文字データが含まれているPDFファイルなら、検索ボタンから簡単にキーワード検索できる。複数の箇所にある場合は、「次へ」をクリックすることで次々と表示していける。キーワード部分はハイライトされているので、該当箇所を探すのも楽だ。
検索結果を一覧でチェックしたい場合は検索パネルを利用するといい。▼をクリックして「検索パネル」をクリックすると、PDFを表示しているウィンドウに並んで左側にパネルが画面いっぱいに表示される。「検索する語句を指定してください」のフォームにキーワードを入力し、「検索」をクリックすれば検索結果が表示される。一覧にその周辺の文字も表示されるので、どのページに目当ての情報があるのかがわかりやすい。順番を気にせず、次々と表示できるのも便利だ。
基本オプションでは、「完全に一致する語のみ」「大文字と小文字を区別」「しおりを含める」「注釈を含める」といった設定を利用できる。「完全に一致する語のみ」を有効にすると「abcde」を検索する際、「abc」や「abcdef」はヒットしない。「大文字と小文字を区別」は「ABC」と「abc」を別ものとして検索する。どちらも英単語を検索する際に利用できる。しおりや注釈を検索対象に含めることも可能。注釈に「要チェック」とか「要修正」と書かれた部分だけを一覧表示する、といったこともできる。
複数の単語を入力し、まとめて検索したいこともあるだろう。しかし、基本オプションのままでは空白も含んだ文字列を検索してしまう。Google検索でするようなAND検索を行なうなら、画面下の「詳細オプションを表示」をクリックしよう。基本オプションに加えて、いくつかのメニューが追加表示される。「次の条件を含む」のプルダウンメニューから「いずれかの語が一致するものを検索」を選べばいい。
そのほかの条件では、PDFの添付ファイルを検索対象にしたり、「語幹検索」で「opening」と検索する際、「open」「opened」「opens」「openly」などもヒットできるようになる。「近似」は「完全に一致する語句を検索」を条件にしたうえ、複数のファイルをまとめて検索する際に利用する。
複数のPDFをまとめて検索することもできる。こんな情報を見た記憶があるが、どのファイルかわからない、といったときに利用できる。「検索する場所を指定して下さい」の「以下の場所にあるすべてのPDF文書」を選び、場所を指定して検索すればいい。ファイルごとに区切られて検索結果を一覧表示してくれる。もちろん、「現在の文書」を検索したときと同様、候補をクリックして表示を切り替えられる。ただし、暗号化されているPDFファイルは検索できない。パスワードを入力してファイルを開き、個別に検索する必要がある。
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