2017年の時計業界を展望!「バーゼルワールド2017」レポート 第9回
ユーザーは「洋服を着替える」ように文字盤デザインを変更して楽しんでいる
いくぜ300モデル! フォッシルがスマートウォッチに強気な理由
2017年04月07日 08時00分更新
Android Wear 2.0でさらにパワーアップ
フォッシルグループのカンファレンスには、グーグル本社からAndroid Wearのエンジニアリング バイスプレジデント David Singleton氏も登壇した。
「身につけるデバイスである腕時計はとても個人的なモノで、個人的な愛情が込められている」と話し、「まず最初に文字盤にフォーカスを当てた」とAndroid Wear 2.0のアップデートの変更点を説明した。
Android Wear 2.0で、アプリの表示方法や領域が豊かになったが、例えばディーゼルのスマートウォッチは、天候を表示する際に文字盤全体にカミナリのグラフィックがアニメーションで登場するという、ユニークでチャーミングな仕様になっている。これはディーゼル独自の仕様で「Android Wearのスマートウォッチ=全部同じ」ではなく、もちろんフォッシルグループ内でも異なり、各ブランドごとの独自エッセンスが盛りだくさんに詰め込まれている。
マイケル・コースをはじめフォッシルグループの各ブランドと、Android Wearアプリの開発を共にしたことで、ファッションブランドらしいアイデアがAndroid Wearにさらなる魅力を加えたという。
またメールやチャットなどの「メッセージ」機能にもフォーカスを当て、スマートフォンに比べて小さな画面だが、機械学習などを取り入れることで速く操作できるようにしたそうだ。
Android Wear 2.0採用スマートウォッチは、中国でも発売!
「世界のファッションウェアラブルブランドを先導する」とマイケル・コースのCEOのJohn Idol氏。Android Wear 2.0はスマホを介さずに直接、Google Playストアにアクセスできるため、iPhoneユーザーが利用できるアプリが格段に増える。また中国、ブラジルでも取り扱いを開始することで、購買者数は飛躍すると息巻いている。
Android Wear 2.0はすでに、フォッシルグループの既存製品にアップデート配信がはじまっている。マイケル・コースのスマートウォッチユーザーは、マイソーシャルを利用できるだろう。また、フォッシルグループの新作スマートウォッチは、スカーゲンのハイブリッド スマートウォッチが5月、MISFITのスマートウォッチが夏、そのほかのブランドは秋に発売が予定されている。
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