アメリカ・テキサス州に本拠地を持つフォッシルグループの日本現地法人であるフォッシルジャパンは9月20日、2016年秋冬シーズンにおいてスマートウォッチと接続する、ファッションウェアラブル製品をライセンスブランドを含む、7ブランドで発売すると発表した。
フォッシルグループが秋冬シーズンに発売するのは、タッチスクリーンを持つ「スマートウォッチ」、見た目は従来のアナログ腕時計ながら針でスマートフォンの通知を表示する「ハイブリッドスマートウォッチ」、活動量計にあたる「トラッカー」の3タイプ。
上記に対応する製品を日本で展開するのは、すでに発売を開始しているフォッシル、マイケル・コース、Misfit、11月から販売開始予定のスカーゲン、ディーゼル、エンポリオ アルマーニ、ケイト・スペード ニューヨークになる。
発表会に登壇したフォッシルグループ APACシニア バイスプレジデント、ジャック・クィンラン氏によると「今後、スマートフォンと連携するコネクテッドアクセサリーは、2019年には3倍にマーケットは成長する。
ウェアラブルの発売により、昨年先行して展開を開始した国を含み前で階で約2万店舗の新しい流通を開拓、2016年の早い時期にフォッシルグループの取扱店舗は、ほぼ2倍に拡大した。我々はファッションウェアラブル市場のマーケットになる」と話した。
71%が「いままで腕時計に興味がなかった」
フォッシルグループは、同社ウェアラブル製品の顧客の71%は「これまで腕時計に興味がなかった」人々、4分の1が年収約1275万円超えの高額所得者、2000年以降に成人を迎えたミレニアル世代のトレンドセッターと、分析する。
さらにタッチスクリーンを有するスマートウォッチは47%の男性と多くの女性が贈り物として購入し、ハイブリッドスマートウォッチの62%が女性に支持されているという。
フォッシルグループは、これまで腕時計に興味がなかった層にも、「テクノロジーとファッション」を同社の利点とし、バリエーション豊かな製品を数多く提供することで、ウェアラブル市場に多様性をもたらすとしている。
開発から販売まで自社で
ファッション業界とビジネスをしてきたフォッシルグループは、年4回のシーズンごとのサイクルで、これまでも新モデルを発表してきた実績がある。
また時計メーカーとして、ファッション性を備えた外見の製品を作ることに関しては習熟しており、そこに2015年11月に傘下になったMisfitの技術が付加されることで、ファッションとテクノロジーが融合したウェアラブル製品を1シーズンで全107型も、発表することができるというえよう。
1シーズンでフォッシルグループが発売する製品総数は、これまでのデジタル機器メーカーによるウェアラブル製品の発表数に比べたら雲泥の差であり、ウェアラブル市場においてフォッシルグループは「黒船」になるだろう。