カシオ計算機の「G-SHOCK」をはじめて見たのは今から34年前の発売日だった。
もうすぐ発売35周年を迎えるタフネスウォッチの代表であるG-SHOCKは、もはや他社の追随をまったく許さないタフネス腕時計の頂点となった。
過去から現在まで、筆者はそれほど多くのG-SHOCKを買い求めたわけではないが、今でも、自宅の引き出しにはバッテリーの切れたモノも含めれば、常に数台のさまざまなデザインのG-SHOCKがある。
G-SHOCK誕生から約十数年あまり経って、それまではストリートファッション系が中心だったG-SHOCKユーザー層とは異なった、ビジネスシーンで使ってもそれほどおかしくない「MR-G」腕時計が登場した。
筆者は発売後、すぐに衝動買いした小振りで超軽量チタニウム製の「MRG-8100B」を今も大事に愛用している。
そんなカシオが今年になって、「G-STEEL」と名付けられた腕時計にユニークなタフレザーを採用モデルを日本国内でも発表した。
筆者愛用の「MR-G」デザインを引き継いだ「G-STEEL」
予約衝動買いをして発売日に届いた筆者のG-STEEL(GST-W130L-1AJF)は、ステンレスベゼルに昨今流行りの立体的な合成皮革タフレザーのベルトを採用したG-SHOCKだ。
ここしばらくのG-SHOCKの定番デザインでもある、3個の小さなインダイアルが文字盤の3時、6時、9時の各位置に合計3つ配列されている、アナログ表示とデジタル表示がインテグレーションされたデザインだ。

文字盤もベルトもその特徴は大胆なカットや曲線。意欲的な立体感創出に繋がる
そして、ベゼル(文字盤を覆っているガラスやアクリルの周りに取り付けられたリング状のパーツ)は、4個のマイナスネジで本体ケースに固定された頑強なイメージで、G-SHOCKが本来持っている堅牢性をより堅固なものにしている。G-STEELそのもののスペックは極めて標準的な仕様だ。
おもな特徴としては、耐衝撃構造の採用、20気圧防水、世界6局電波時計、ソーラー充電システム、ワールドタイム、アラーム、ストップウオッチ、フルオートカレンダー、バックライトLEDなどなど、G-SHOCKのユーザーであればそれほど驚く内容ではない。

早速、筆者の愛用腕時計の仲間入り。G-SHOCK独特の主張を隠さない強いデザインだ
G-STEELはサイズ感こそ違うが、外観デザイン的にはすでに20年近い歴史のあるMR-Gの系譜を引き継いだデザインだ。また筆者の使用している3年前に発売されたMT-Gの限定モデルとも、文字盤の立体的なデザイン性は共通だ。

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