カッコいいケースがなくても充電はできる
付属品は、サイズの違いの交換用イヤーチップ2種類と、本体装着品とは形状の違うイヤーフックが3サイズ。そしてUSB充電ケーブル。それらがストラップ付きのキャリングケースに収ってきます。
充電ケーブルのイヤフォン側プラグはmicroUSBで、Y字型で2個同時に充電できます。内蔵電池はリチウムポリマーで、充電時間は約1時間。再生時間は約3~4時間、待機時間は125時間というのがマニュアル記載値。
本体側のmicroUSBのカバーの開け閉めが面倒なところを除けば、いざとなったら汎用のUSBケーブルでも充電できる。これは使っていても安心です。充電に必ず専用ケースを必要とする製品は、ケースをなくす可能性もあるので。これもイヤフォン自体が大きいからこそ採れる仕組みですが。
ステレオペアは電源を入れるだけの自動設定
Bluetoothまわりの操作もシンプルで使いやすいものです。ペアリング、再生、通話のすべての操作は、本体側面のボタンで行ないます。
まず4秒のボタン長押しで電源が入り、左ユニットはそれを超えて押し続けるとスマートフォンとのペアリングモードに入ります。このとき、右ユニットの電源を入れずに、左ユニットだけペアリングすればモノラルのヘッドセットとして使えます。ちなみにペアリング時にスマートフォン側に表示されるBluetooth機器名は「S-E6」。
ステレオペアで接続する場合は、右ユニットの電源も入れた状態で左ユニットの長押しを続けると、自動的に左右をステレオペアとして接続した後に、スマートフォンとのペアリングモードに入ります。一度ペアリングを済ませてしまえば、電源を入れるだけでステレオペアとして認識し、どちらか片方だけ電源をオフにすれば両方同時に切れる仕組み。
動作状態はボタンのLEDが赤青に点滅するほか「パワーオン」「ペアリング」「コネクテッド」など英語の音声ガイダンスで伝えてくるので、装着した状態でも操作できます。
一度ペアリングしてしまえば、電源を入れるだけでスマートフォンとステレオペアで接続できます。ちなみにステレオペア時は、左ユニットがスマートフォンと接続するせいで、左ユニットのバッテリーの消耗が早いようです。
大きく重くフィッティングはシビア
ハウジングの形状は左右対称なので、円筒形のイヤフォンのようにどちらが右か左かで迷うことはありません。ただ、やっぱりハウジングは大きい。重さも片側6.7gが実測値で、EARINの3.5gに比べると倍近く重いことになります。
音質は低価格なBluetoothイヤフォンとしては珍しく中高域寄りで、安いカナル型にありがちな低域ばかり強調したものに比べると、かなりスッキリ聴けます。ただ、最善の帯域バランスで聴こうとすれば、イヤーチップのサイズ選択と同時にイヤーフックの角度調整が微妙で、かなり気を使ってフィッティングしないと「高音ばかりで、低音スカスカ」と言われかねないイヤフォンでもあります。
いずれにしても帯域の広さや解像感は、この価格から想像できる範囲を超えてはいません。ただ、オーディオ機器としての基本性能で、もっと価格の高い全ワイヤレス機より優れているところがあります。