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PoC計画立案からアプリ開発までを約3カ月で実施、製造業などのIoTデータ活用を支援

キヤノンITS、100万円からの「IoT向けPoCサービス」開始

2017年03月22日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は3月22日、顧客企業におけるIoT領域のPoC(概念実証)システムを短期間/少額投資で構築するサービスの提供開始を発表した。Webアプリケーションの超高速開発ツール「Web Performer」を中核として、IoTセンサーデバイスやゲートウェイ、IoTプラットフォームなども組み合わせたトータルな提案が可能としている。

キヤノンITソリューションズのIoT向けPoCサービス概念図

 キヤノンITSでは、これまでSIビジネスの一環として、多数の顧客に対して個別にIoTシステムの構築(PoE、本番環境含む)を手がけてきた。そのなかでは、IoTの取り組みをスタートさせたいものの、収益やコスト削減効果が具体的に見通せないなかで、多額の投資をすることは難しいという声も多く挙がっていた。

 そうした声に応え、今回のIoT PoCサービスでは、短期間/少額投資でIoTのPoCが実施できるサービスパッケージを提供する。提供開始は3月下旬から。

 具体的には、顧客側のテーマをふまえたIoT向けPoC計画の立案から、PoCシステムの構築サービスまでを、約3カ月ほどの期間で提供する。サービス料金(税別)は、センサー/GW数が1対象、月間データ量が100MB程度、構築アプリが1画面程度のPoEシステムで100万円から(顧客システム構成や開発アプリ規模などに応じて個別見積もり)としている。

 アプリケーション開発にはノンプログラミング開発ツールのWeb Performerを採用しており、キヤノンITSのエンジニアが顧客と相談しながら開発を進めていく。また、IoTプラットフォーム(IoTデバイスのデータ収集、管理)のクラウドサービス、IoTデバイスやゲートウェイも顧客ニーズに合わせて提供する。

 Web Performerで開発したJavaアプリケーションは、そのまま本番環境で利用することもできる。PoE実施後に顧客自身がWeb Performerを導入し、試行錯誤しながらアプリの改善や機能拡張を続けることも可能。当然、キヤノンITSによる追加開発も可能だ。

 キヤノンITSでは、特にIoT活用への注目が高い製造業などを中心に展開を進めていく方針で、同サービスの導入目標を「2020年までに累計100社」としている。

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