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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第497回

猫のいるカフェの畳の上でフリーアングルに猫撮る

2017年02月24日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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「ねんねこや」のキジトラ。すまん、名前は忘れた(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

「ねんねこや」のキジトラ。すまん、名前は忘れた(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 上野から少し北へ行ったところ、最寄り駅は日暮里という、谷中という地域があり、猫の街として知られていて猫グッズの店は多いし、屋根に猫の置物が(遠くからみると本物かと思うくらい)置いてあったりするし、案内に猫の絵が描かれてたりするのだが、実際に猫がいっぱいいるかというと、数年前まではよく見かけたが最近はあまり見なくなった。数自体減っているようだ。

 そんな谷中。地名から地名から「谷地」だと思われがちだが、谷中と呼ばれているエリアは谷と谷に挟まれた高台である。尾根のように狭い高台なので、ちょっとでもはずれると坂道である。

 その一つ、江戸時代からある古くて細くて急な「三浦坂」という坂がある。名の知られている坂ではないが、なかなかよい坂である。

 その途中、斜面に、ちょっと古くて妖しげな民家がある。

 入口がこのくらい妖しい。

小さくて狭い坂の途中にある「ねんねこや」。この坂にはこの店しかないのだが、知る人ぞ知る店で、土日は人が多い。見るとわかるとおり、猫にまつわるあれこれだらけ(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

小さくて狭い坂の途中にある「ねんねこや」。この坂にはこの店しかないのだが、知る人ぞ知る店で、土日は人が多い。見るとわかるとおり、猫にまつわるあれこれだらけ(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 妖しいでしょ。ここ、「ねんねこや」という「猫を飼っているおうちがやってるカフェ」だ。猫カフェではなく、猫を飼ってて食事やお茶を提供してくれる古民家。

 元が普通の民家なので、玄関で靴を脱いで上がる。

 奥の畳の部屋にテーブルがいくつかあり、くつろいでると、そこで飼ってる猫がふらふらとやってき来たり来なかったりするのである。「猫を飼ってるおうちに遊びに来た」感があって、猫カフェとは違う楽しさがある。それを理解してる人だけ来て下さいというわけだ。

 実は2年半前に訪れたとき、お店の人に掲載許可をもらったののはいいが、1匹しか出てきてくれなかったので写真のバリエーションが足りず、保留にしてたのである。

2014年秋のねんねこやにて。卓にのっかっておやつを食べるの図(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

2014年秋のねんねこやにて。卓にのっかっておやつを食べるの図(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 あのときやってきたのは人なつこいキジトラで、お店の人に用意してもらったドライフードを喜んで食べ、我々の近くでゴロゴロしてくれた。

座ってるとこをアゴの下から超ローアングルで。この角度の口元や鼻もなかなかかわいいのである(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

座ってるとこをアゴの下から超ローアングルで。この角度の口元や鼻もなかなかかわいいのである(2014年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 ひとなつこいのでいろんな角度から楽しませてもらう。アゴの下から見上げて見た図。畳の部屋なのでローアングルも自由自在である。下から見る口元もなかなかオツなものだ。

 何度か遊びに来て猫写真を撮りためてからここで取り上げようと思ってはや2年半。やっと再訪できたのだ。

 席に着くと、とことことやってきたのは2年半前とは違う、ミケ系の子。

とことことやってきてごろんと寝ころんだ猫を、ごろんと転がった猫好き女子が撫でるの図(2017年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

とことことやってきてごろんと寝ころんだ猫を、ごろんと転がった猫好き女子が撫でるの図(2017年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 いきなり畳の上にごろん。客も一緒にごろん。どう見ても「猫を飼ってる家に遊びにきた女の子の図」である。

 この転がってネコを撫でてるかわいい女子は今回一緒に行ってくれた猫好き友達。見知らぬお客さんを勝手に撮っているわけではありません、為念。

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