上野から少し北へ行ったところ、最寄り駅は日暮里という、谷中という地域があり、猫の街として知られていて猫グッズの店は多いし、屋根に猫の置物が(遠くからみると本物かと思うくらい)置いてあったりするし、案内に猫の絵が描かれてたりするのだが、実際に猫がいっぱいいるかというと、数年前まではよく見かけたが最近はあまり見なくなった。数自体減っているようだ。
そんな谷中。地名から地名から「谷地」だと思われがちだが、谷中と呼ばれているエリアは谷と谷に挟まれた高台である。尾根のように狭い高台なので、ちょっとでもはずれると坂道である。
その一つ、江戸時代からある古くて細くて急な「三浦坂」という坂がある。名の知られている坂ではないが、なかなかよい坂である。
その途中、斜面に、ちょっと古くて妖しげな民家がある。
入口がこのくらい妖しい。
妖しいでしょ。ここ、「ねんねこや」という「猫を飼っているおうちがやってるカフェ」だ。猫カフェではなく、猫を飼ってて食事やお茶を提供してくれる古民家。
元が普通の民家なので、玄関で靴を脱いで上がる。
奥の畳の部屋にテーブルがいくつかあり、くつろいでると、そこで飼ってる猫がふらふらとやってき来たり来なかったりするのである。「猫を飼ってるおうちに遊びに来た」感があって、猫カフェとは違う楽しさがある。それを理解してる人だけ来て下さいというわけだ。
実は2年半前に訪れたとき、お店の人に掲載許可をもらったののはいいが、1匹しか出てきてくれなかったので写真のバリエーションが足りず、保留にしてたのである。
あのときやってきたのは人なつこいキジトラで、お店の人に用意してもらったドライフードを喜んで食べ、我々の近くでゴロゴロしてくれた。
ひとなつこいのでいろんな角度から楽しませてもらう。アゴの下から見上げて見た図。畳の部屋なのでローアングルも自由自在である。下から見る口元もなかなかオツなものだ。
何度か遊びに来て猫写真を撮りためてからここで取り上げようと思ってはや2年半。やっと再訪できたのだ。
席に着くと、とことことやってきたのは2年半前とは違う、ミケ系の子。
いきなり畳の上にごろん。客も一緒にごろん。どう見ても「猫を飼ってる家に遊びにきた女の子の図」である。
この転がってネコを撫でてるかわいい女子は今回一緒に行ってくれた猫好き友達。見知らぬお客さんを勝手に撮っているわけではありません、為念。
この連載の記事
-
第899回
デジカメ
フラッグシップ機も入門機も! 今年登場のミラーレス一眼で撮った猫写真で2024年を振り返る -
第898回
デジカメ
スマホカメラは年々レベルアップ! ハイエンド機で撮った猫写真で2024年を振り返ってみた -
第897回
デジカメ
ミニドローン「HOVERAir X1 Smart」で猫と遊んでみた! 猫は興味津々で画質もなかなかいい -
第896回
デジカメ
速いAFのおかげで撮りやすい! チャーミングでほほえましい猫のあくびの瞬間を集めてみた -
第895回
デジカメ
ニコン「Z50II」はベーシックながら動く猫もしっかり撮れる“ちょうどいい”ミラーレス一眼だ -
第894回
デジカメ
寒くなる折、猫が気持ちよさそうに撫でられてる暖かそうな“ほっこり写真”を集めてみた -
第893回
デジカメ
さすがフラッグシップ! キヤノン「EOS R1」は猫の一番いい瞬間をピシッと撮ってくれた -
第892回
デジカメ
ライカ風の画作りが楽しめる「Xiaomi 14T Pro」 動いてる猫もブレずに撮れて独自のフィルターも効果的! -
第891回
デジカメ
軽くて小さい富士フイルム「X-M5」が登場! いろんな猫をいろんな「フィルムシミュレーション」で撮ってみた -
第890回
デジカメ
プロ向け動画カメラ、パナソニック「LUMIX DC-GH7」の4K動画から一番カワイイ瞬間を切り出した! -
第889回
デジカメ
ズーム操作も快適! 機動力が高い「iPhone 16 Pro」のカメラコントロールで秋の外猫を望遠撮影 - この連載の一覧へ