実質負担額700円切りの衝撃プライス
破格のキャリアスマホの実力に迫る
ドコモの2016年冬春モデルでもっとも注目を集めたスマホが、ZTE製の「MONO MO-01J」だ。端末代金は3万2400円だが、12ヵ月の継続利用が前提で適用される端末購入サポートでの実質負担額は648円と、700円以下でキャリアスマホが手に入る。
「MONO」はHD解像度の4.7型液晶を採用し、CPUはオクタコアのSnapdragon 617(1.5GHz+1.2GHz)、メモリーは2GBでストレージは16GBとエントリークラスのスペックながらVoLTEに対応する。通信速度は下り最大150Mbps。
バッテリー容量は2440mAhと、大容量化が進む最新スマホの中では少なめ。700円を切る価格ながら背面にガラスを用いた本体はプレーンなデザインで、やや厚みがある本体は手になじみやすく操作感も良好。ホームアプリを変更するとさらに印象は変わるだろう。ただし、側面のマナーモード切替スイッチのデザインが少々安っぽいのは気になった。
低価格ながらキャップレス防水対応の防水防塵仕様で使い勝手の面でも不足なし。メールやSNS、ウェブブラウズなど処理の軽い作業がメインなら十分メイン端末として活用できるスマホだ。
「MONO」ASCII編集部クロスレビュー
ドロイドさん「端末はイイが、ユーザー囲い込み策が息苦しい」
指紋センサーは欲しいところだが、端末の出来自体はなかなか。「docomo LIVE UX」は……だけど。問題はどのプランで使うか。端末価格が約650円でも月々サポートがないので、普通にデータ定額を契約すると相当な料金に。つまり親や家族にこの端末を持たせる場合は、みんなで「シェアパック」を組むのが現実的。ドコモ的には「囲い込み成功!」なのかもだが、ユーザー側からすれば少々息苦しい。
スピーディー末岡「軽い用途なら十分だがデザインが安っぽすぎる」
スペック至上主義者としてはまったく刺さらなかったスマホだが、実際に触ってみたら悪くない。SNSを利用するだけならこれで十分。デザインが壊滅的に安っぽいのと、サイレントモードを切り替えるスイッチが結構硬いのはなんとかしてほしい。
ミナミダ「キャリア契約維持で家族で使うならアリ」
処理性能的にはホーム画面のフリックでもたつく感覚もありますが、価格で性能を割り切ったと考えると自分的にはアリ。キャリア契約は維持しつつ月額料金をできるだけ下げたいというユーザーには最適かと。端末購入サポートは12ヵ月の利用が必要なので、ドコモの手厚いサポートを受けつつ性能に不満を覚えたら1年で買い替えられるのも安心感高し。防水防塵仕様も利便性が高く、家族で使うシニア層の初スマホとしてもオススメです。
ドコモ「MONO MO-01J」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 4.7型液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約69×136×8.8mm |
重量 | 約138g |
CPU | Snapdragon 617 1.5GHz+1.2GHz (オクタコア) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
OS | Android 6.0 |
カメラ画素数 | リア:13.3メガ/イン:4.9メガ |
バッテリー容量 | 2440mAh |
防水/防塵 | IPX5,7/IP5X |
指紋センサー | × |
SIM形状 | nanoSIM |
カラバリ | ホワイト、ブラック |
私たちがレビューしています!
クロスレビュアー紹介
ドロイドさん ASCII.jpのスマホ班リーダー。会社員なのに自費で常に多数のスマホを契約中。料金・通信速度に加えて、端子部分のキャップがどうこうなど、スペック表に載らない違いなど細かな話を突き詰めていくのが好き。
スピーディー末岡さん Androidユーザーのスピード狂。その名に恥じず速いものが大好きで、スマホはスペックからチェックするタイプ。ヘルメットを被っているのは、「俺はいつでも高速だから……」というよくわからない理由。座右の銘は「スペック良ければすべて良し!」
ミナミダさん アスキー編集部でスマホとなどモバイル分野を担当。最初はAndroidユーザーだったが、なぜか「iPhoneユーザーのほうがモテるかも」と考え現在は「iPhone SE」を愛用中。片手で操作しやすい小型端末が好みだが、近年のスマホ大画面化の流れに悩みが尽きない。
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