40種類以上のゲームタイトルがサポートされ、まさにゲームすることに特化されている「GALLERIA Gamemaster GI」。CPUにインテル Core i7-6700(3.40GHz)、GPUにNVIDIA GeFORCE GTX1080 8GB(PCI Express3.0)を搭載し、ゲーミングPCとして十二分なポテンシャルを持つ本機だが、安定したパフォーマンスを発揮するための熱対策はどのようになっているだろうか。スリムな筐体に施された熱対策について検証してみる。
安定したパフォーマンスを実現する空気の流れ
幅10.5cmというスリムなボディーとなっている「GALLERIA Gamemaster GI」。その分、筐体内はぎっしりと詰め込まれているという印象を受ける。
空気の取り入れは筐体左右から大型ファンで行なう。大型ファンは全部で3基あり、左側面にはGPU付属のファンが2期設置されており、右側面はCPUのための通気口が施されている。どのファンも、発熱が大きいCPU・GPUに直接空気を送り込める位置となっているため、冷却効率も高い。
筐体内に取り入れられた空気は、背面から排出される。背面には、上部・下部両方に排出するための通気口が設けられており、左右側面から取り入れた空気が筐体内にとどまらないよう、すぐに排気される位置となっている。
なお、熱を持ちやすい電源ユニットは上部に配置されており、こちらの熱も背面から直接排出されるようになっている。
大型ファンが3つついているので、その音に気にする人もいるかも知れないが、「GALLERIA Gamemaster GI」のファンはとても静かで、ゲームや音楽をジャマするような稼働音はしなかった。
ちなみに「GALLERIA Gamemaster GI」は横置きにすることもできる。横置きにした場合にはGPU側が底面になり、2基の大型ファンでPC下から空気を取り込むので、温度の低い空気を流通させることができる。CPU側のもう1基は上から空気を取り込む形となる。
性能には関係ないが、横置きにした場合、GALLERIAのロゴマークも横向きにできるようになっている。小さなことではあるが、こうした心遣いがうれしいところだ。
40タイトル以上のゲームを、時間延長でサポート
「GALLERIA Gamemaster」シリーズでは、40タイトル以上のゲームの動作をサポートしている。タイトルはさまざまなジャンルが用意され、すべて実機で確認されているので、公式サイトに記載されているサポートゲーム一覧に掲載されているゲームであれば、なんの心配もなくプレイすることができる。
また、それらのゲームのインストールから登録・ログインなど、オンラインゲームでつまづきそうなことがあっても、「GALLERIA Gamemaster」シリーズ登録ユーザーであれば細かいサポートを受けることができる。
通常のサポートデスクは21時までとなっているが、「GALLERIA Gamemaster」シリーズのサポートは4時間長い深夜1時まで対応してもらえるのもありがたい。帰宅後、ゲーム起動などでわからないことがあっても、夜中までサポートしてもらえるのはとても安心だ。
「GALLERIA Gamemaster GI」のスペックと快適さ
「GALLERIA Gamemaster GI」のスペックは前回お伝えしたが、再度おさらいしておこう。CPU-Zを用いた結果は下記の通り。
Windowsマシンとしての快適さを測るWIN SCORE SHAREで計測してみたところ、のきなみ8ポイントを超える高い数値が得られた。特にグラフィックスに関しては、NVIDIA GeForce GTX1080を搭載しているだけあって9.1ポイントと、とても高いスコアを記録している。
さらにCrystalDiskMarkを使ってSSDの速度を計測してみた結果は下記の通りだ。
シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともに非常に速い速度で読み書きが行なえることがわかる数値だ。
ここまでのデータでも「GALLERIA Gamemaster GI」のポテンシャルがかなり高いことは十分伝わってくる。次回は、グラフィックス性能やゲームの稼働について、ベンチマークなどを行ない、「GALLERIA Gamemaster GI」の実力を測ってみる。