AM4プラットフォームはRYZENと一緒に登場
Bristol Ridgeは2017年後半に延期?
さてRYZENの話はこのあたりだが、New Horizonではもう1つ、VEGAのプレビューも行なわれた。
今回はあくまでも動作デモであるが、RIZEN+VEGAの構成で、Star Wars BattleFrontを4K解像度、画質設定ウルトラで実施し、60fpsで動作することが紹介された。
ついでにもう少し補足情報をしておこう。冒頭で出てきたAM4プラットフォームの話であるが、下のスライドを見る限り、AM4は従来の保守的なプラットフォームに近い。
つまりメモリーは2ch/4DIMM構成で、PCI Expressはx16+αという感じで、X99のようにメモリーが4ch/8DIMMやPCI Expressがx44という猛烈な構成ではなさそうだ。
したがって、RIZENのハイエンドは、CPU性能はともかくとしてメモリー帯域ではX99と比べてやや見劣りするであろうことは避けられない。ただ、インテルもBasin Fallsのような構成を今後投入するわけで、KabyLake-XベースのBasin FallsではDDR4が2chになるようなので、実質的に大きな違いはないかもしれない。
実際デスクトップ向けのワークロードで、DDR4が2chで帯域が不足するというのは、一部のエンコード処理くらいだろう。
ところでそのSocket AM4プラットフォームの普及に貢献する予定だったデスクトップ向けのBristol Ridgeであるが、OEM向けにはすでに出荷されているものの、リテール市場向けは猛烈に遅れるようで、一説には2017年後半という話まで出ている。
なんでこんなことになってしまったのかはさっぱりわからないのだが、とりあえずリテール向けのAM4はRYZENと一緒に登場という形になったようだ。
New Horizonのストリーミング映像

この連載の記事
-
第852回
PC
Google最新TPU「Ironwood」は前世代比4.7倍の性能向上かつ160Wの低消費電力で圧倒的省エネを実現 -
第851回
PC
Instinct MI400/MI500登場でAI/HPC向けGPUはどう変わる? CoWoS-L採用の詳細も判明 AMD GPUロードマップ -
第850回
デジタル
Zen 6+Zen 6c、そしてZen 7へ! EPYCは256コアへ向かう AMD CPUロードマップ -
第849回
PC
d-MatrixのAIプロセッサーCorsairはNVIDIA GB200に匹敵する性能を600Wの消費電力で実現 -
第848回
PC
消えたTofinoの残響 Intel IPU E2200がつなぐイーサネットの未来 -
第847回
PC
国産プロセッサーのPEZY-SC4sが消費電力わずか212Wで高効率99.2%を記録! 次世代省電力チップの決定版に王手 -
第846回
PC
Eコア288基の次世代Xeon「Clearwater Forest」に見る効率設計の極意 インテル CPUロードマップ -
第845回
PC
最大256MB共有キャッシュ対応で大規模処理も快適! Cuzcoが実現する高性能・拡張自在なRISC-Vプロセッサーの秘密 -
第844回
PC
耐量子暗号対応でセキュリティ強化! IBMのPower11が叶えた高信頼性と高速AI推論 -
第843回
PC
NVIDIAとインテルの協業発表によりGB10のCPUをx86に置き換えた新世代AIチップが登場する? -
第842回
PC
双方向8Tbps伝送の次世代光インターコネクト! AyarLabsのTeraPHYがもたらす革新的光通信の詳細 - この連載の一覧へ











