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ウルトラマン放送開始50年記念企画“ウルトラお宝大進撃” 第15回

「初代ウルトラマンは熱量の塊だった」円谷プロ社長は語る

2016年12月10日 19時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 撮影● 高橋 智

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いまも画面から伝わる
熱量を感じてほしい

── ウルトラマン放送開始50年。12月8日には50年記念の豪華本『ウルトラマン トレジャーズ』が発売されました。

 円谷もウルトラマン放送開始50年という節目に何かやらなきゃいけないと思っていたんです。いろいろなことを発信しなきゃいけないと思っていた。ちょうどそのとき聞いた話だったので、「それはすごくいいね」ということでしたね。

 円谷プロから本を出したいと思っていたんですよ、実は。以前『ウルトラマン白書』という形で出版されているものもあるけど、それとはまた違った根っこに近づくようなものを作りたいと。ファンが知らないことも含めて、「円谷ウルトラマンWiki」みたいな感じかな、オフィシャル版みたいなものを出したかった。

 当時の人たちは高齢になっていくでしょう。だから早くそのあたりのリサーチをしなければいけないということで、7~8年前から何人かの方々に話は聞いていたんです。ただ、まだ今は出版できるタイミングじゃないなと。

── ハヤタ隊員役の黒部進さんは、本の付録についてくる“お宝グッズ”を見て「こんなものがあるんですね」と驚いていました。

 当時は録画機がなかったから、役者さんもテレビが放送されているとき番組を見ていない可能性が大きいですからね。

── ウルトラマン放送開始50年。いま、初代ウルトラマンをどんな形で受けとめてほしいと思いますか。

 当時子供だったいまの大人、その後に生まれた青年、そして子供たち。当然この三世代それぞれ年齢や置かれている環境で価値観は千差万別なわけですよ。それでも円谷プロからメッセージを出させてもらうとすると、当時の作り手たちの熱を感じてほしい。そこで何かを感じ取ってくださいと。

 熱って何だろうと思うと、作り手の「何かをやりたい、やらなきゃいけない」ということ。理屈じゃないんですよ。ものづくりの基本はやっぱり熱なんです。熱がないと、絶対に届かない。その熱量が当時の作り手たちにはあった。それぞれの世代でそれを見て、それぞれに共感してもらえたらものすごくハッピーですね。



最新作『ウルトラマンオーブ』
Amazon.co.jpにスピンオフ登場

 初代ウルトラマンの魅力を堪能した後は、最新ウルトラマンも見てみたい。ウルトラマンシリーズ最新作のスピンオフシリーズ『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』がAmazon プライム・ビデオに登場だ。12月26日から見放題配信開始、全12話、毎週月曜配信予定。ウルトラマンシリーズ放送開始50年、映像配信サービス先行で世界配信されるシリーズ作品は本作が初となる。来年3月には『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』も公開予定だ。


■Amazon オリジナル『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』
配信開始日:2016年12月26日(月)
更新日:毎週月曜日
話数:12話
製作:円谷プロダクション
出演:石黒 英雄、青柳 尊哉 他
監督:小中 和哉、おか ひでき
シリーズ構成:小林 弘利、林 壮太郎
WEB サイト:作品公式サイト(円谷ステーション)
http://m-78.jp/orb/saga/

ウルトラマン トレジャーズ

●発行発売:エフェットホールディング株式会社
●企画編集:Team Treasures
●仕様:B4変型 ※ハードカバー付
    180P、写真約500枚、収蔵レプリカお宝資料50点
●価格:1万7000円(税別)
●全面協力:円谷プロダクション、M1号 他
●URL http://ascii-store.jp/p/2016090600001/?aid=expedition15

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(使用期限は2016年12月31日まで)
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