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麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負 第7回

オーディオファンには根強く人気のある花火やノラ・ジョーンズ、宇多田ヒカル、そして上白石萌音

麻倉怜士推薦「いますぐ聴きたい、高音質ハイレゾ音源」

2016年11月26日 12時00分更新

文● 麻倉怜士 編集●HK(ASCII)

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ハイレゾ 究極の風物音シリーズ 花火 Vol.1
生形三郎

 かつての昭和の生録ブームでは、マイクとレコーダー(ポータブルカセットやオーブンリールデッキ)で蒸気機関車や雷の音などを屋外録音するのが大流行。いま、ハイレゾ人気で、再度のブームが予感される。

 本作品は新潟県小千谷市で毎年開催される、400年の歴史を持つ片貝まつりの奉納煙火(2016年9月9日、10日)の192kHz/24bitハイレゾナマロクだ。

花火の雄姿を音で体験するハイレゾ自然音は雄大で、生々しい。発射音から数秒して爆発、ズシンと来るピラミッド的な偉容な低音には心地よい安定感があり、まるで中空に浮いた大ティンパニが、音程を持って華々しく打ち鳴らされるようだ。破裂直後の音の立ち下がりが濃密で、響きが空中を舞う様子が生々しく、ステレオの臨場感豊かに捉えられている。打ち上げ前に大きな音でPAされる奉納者が寄せたコメントナレーションも空気感が濃く、雰囲気満点。これからの季節外れの季節に家で花火が楽しめる名ハイレゾだ。録音、編集、マスタリングは音楽家・録音家の生形三郎氏(著作に「クラシック演奏家のための デジタル録音入門」音楽之友社)。レコーダーはTASCAM DR-100mk3、マイクはワンポイントステレオ。

WAV 192kHz/24bit、FLAC:192kHz/24bit
音楽之友社、e-onkyo music

Day Breaks
Norah Jones


 サックスのウェイン・ショーター、オルガンのドクター・ロニー・スミス、ドラムスのブライアン・ブレイドら、ジャズ界の巨匠達とコラボしたノラ・ジョーンズ。

 1曲目、Burn。冒頭のピアノとベースの実存感が、大げさでなく凄い。ヴォーカルは2つのスピーカーの間に巨大な音像を形成している。声が音場を睥睨し、支配するような音場構成。少し憂いを帯び、ソフトにして剛性感が高いノラ・ジョーンズの声質が見事にとらえられている。間奏のウェイン・ショーターのソプラノサックスが、心地よい味を醸し出す。リフ的な絡みが、ジャジイだ。ピアノの実存感も濃密。2曲目、Tragedyは足取りが重たいカントリー調。Burnとはまったく違う歌いの質感にノラ・ジョーンズの引き出しの多さを感じる。録音も太くて、緻密。

FLAC:96kHz/24bit)
Blue Note Records、e-onkyo music

Spain Forever
Michel Camilo、Tomatito


 ドミニカ共和国出身のピアニスト・作曲家のミシェル・カミロとスペインのフラメンコギタリストのソトマティーとのデュオ。

 1曲目、Agua E Vinho。憂いの響きを帯びたピアノと、一音一音を慈しみ奏でるギターの合奏は濃い。特に感情が濃い。

 たった2つの楽器の音に、人間が持つさまざまな感情が凝縮されて表現されているような情緒量の多さを感じる。チックコリアへのオマージュでもある10曲目「Armando's Rhumba」は瞬発的な音の衝撃と、俊敏の音進行、そしてギターとピアノの不思議にマッチする音色の絡み合い的な融合感が魅力だ。たたき付けるような鍵盤感も、実にリアル。音の太さと、音色の輝き感、音場の緻密さが素晴らしい。

FLAC:96kHz/24bit
Universal Music、e-onkyo music

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