Photokina2016で見る2016年秋冬デジカメ 第3回
ソニー「α99II」とオリンパス「OM-D E-M1Mark II」 注目のフラッグシップをフォトレポ!
2016年09月28日 10時00分更新
半透過ミラーで2つのAFセンサーを併用
半透過ミラーにより、位相差AFセンサーと像面位相差センサーの両方に同時に光(像)を送ることができるのだが、α99IIはこの特性を利用して高精度で広範囲なAFを実現している。
79点の位相差センサーは、中央部の一部がクロスとなっているが、それ以外は横線検出を優先している。一方で、399点の像面位相差センサーは縦線を優先して検出する。
位相差センサーの範囲は像面位相差センサーより狭いわけだが、両方を同時駆動させることで、(像面位相差センサーと重なる範囲の)位相差センサーの測距点はすべてクロスとして動作する。これにより、高精度かつ高速にピントを合わせることができるのだ。
加えて、画像処理エンジンの刷新やイメージセンサーの読み出し高速化などにより、AF/AE追従で最大12コマ/秒の連写が可能。ライブビュー表示時でも、最大8コマ/秒の連写が可能だ。
動画は画素加算ナシの4K撮影が可能なほか、フルHDでは最大60倍の早回し、または最大5倍までのスローモーション撮影ができる。
撮像素子は4240万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。α7RIIと同等のものだ。
本体は従来のα99から体積が8%縮小しており、ミドルクラスモデルである「α77II」と同等のサイズとなっている。
このおかげで、縦位置グリップはα77IIのものが利用可能で、ステップアップにもピッタリ。価格が気になるところだが、Aマウントレンズを持っている人には待望の高機能機となるだろう。
フラッグシップも小型化の時代か
どちらもフラッグシップにふさわしい性能を持ちながら、本体サイズは小さめに抑えられ、従来機より持ち歩きやすくなっている。登場は年末以降となりそうだが、実機が待ち遠しい。実写撮影機が届いたら、また改めてレビューしていきたいと思う。
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