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2年に1度のカメラの祭典! Photokina2016レポート 第9回

超広角12-24mmは全域F4に!

シグマが超ド級のレンズを3本を発表、ブースを直撃!

2016年09月21日 14時58分更新

文● 編集長みやの(@E_Minazou

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いつもどおり黒と白を基調としたSIGMAブース

いつもどおり黒と白を基調としたSIGMAブース

 シグマはPhotokina2016開幕前日(現地時間19日)に発表会を行ない、3本の新レンズを発表した。

「Artライン」の最新モデルとして登場した12-24mmと80mm

「Artライン」の最新モデルとして登場した12-24mmと80mm

 12-24mmと80mmは同社の最高技術を投入した「Artライン」の最新モデルでなかなか貫禄のある風貌。もう1本はSportsラインの500mmで全長38cmながら3.3kgを実現している。ブースの様子とともに概要をお伝えする。

全域でF4の超広角ズーム「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM」

「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM」

「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM」

 超広角ズームといえばシグマの十八番。その最新モデルがこの「12-24mmF4」だ。高解像度化するデジタルカメラの進化に合わせ、周辺画質と歪曲収差を最小限に抑えながら、最短撮影距離も24mm側で24cmを実現している。

 2003年にフルサイズ対応の12-24mmF4.5-5.6をシグマが世界で初めて製品化したのだが、その3代目となり、今回ついに全域でF4を実現している。

 グラスモールド非球面レンズと独自の特殊低分散ガラスの採用により、ディストーション、倍率色収差、コマ収差を補正し、画面の周辺に至るまで高い描写性能を実現。

 また、超広角では太陽光が直入しやすいが、スーパーマルチレイヤーのコーティングによりフレアやゴーストの発生を軽減している。絞りも9枚羽根の円形で、美しいボケが期待できる。 

使用されているレンズ

使用されているレンズ

 実物を見てもわかるが、前玉が直径80mmもあり、迫力がある。グラスモールドの非球面レンズでこのサイズを実現し、また、撥水・防汚コートも施されている。

レンズ構成図

レンズ構成図

主な仕様(シグマ用)
レンズ構成 11群16枚
最小絞り F22
画角(35mm) 122-84.1
最短撮影距離 24cm(24mm時)
最大径×全長 102×131.5mm
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最大倍率 1:4.9
重量 1150g

ポートレート用定番レンズ「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM」

「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM」

「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM」

 85mmといえばポートレートの定番レンズで、こちらもArtラインの最高技術を投入した製品。瞳にはピントが合っているが、まつ毛はボケているといった作画が要求されるので、「合焦部の解像力が高く、その前後のボケが美しい」ことが重要となる。

 35mm版フルサイズ用レンズとしては5本目のF1.4レンズで、85mmF1.4では破格の12群14枚というレンズ構成となる。特殊低分散ガラス2枚の採用に加え、屈折率が高く異常部分分散性の高いガラスも1枚採用し、高解像度と低色収差を実現している。

レンズ構成図

レンズ構成図

主な仕様(シグマ用)
レンズ構成 12群14枚
最小絞り F16
フィルターサイズ 86㎜
画角 28.6
最短撮影距離 85cm
最大径×全長 94.7×126.2mm
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最大倍率 1:8.5
重量 未定

最新の手ブレ補正を採用した「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM」

「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM」

「SIGMA 500mm F4 DG OS HSM」

 こちらは同社「Sportsライン」のフラッグシップレンズで、防塵・防滴性能の強化、手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構搭載、テレコンバーター対応、AF ファンクションスイッチ、第6世代の超音波モーターHSM採用など、最新技術を投入し、あらゆる面での機能向上を図ったという。

 レンズ鏡筒の素材にマグネシウム合金を、またレンズフードにはカーボンを採用して、軽さと堅牢性を両立している。

 加速度センサーを採用した手ブレ補正OS機構により約4段分の補正が可能。一般的な撮影に適している「手ブレ補正モード1」、モータースポーツなどの流し撮りに最適な「手ブレ補正モード2」の2つの補正モードを搭載。

 モード2では加速度センサーと手ブレ補正の新アルゴリズム「Intelligent OS」により、構図の横位置、縦位置を問わず、カメラを上下や斜め方向に動かした場合でも手ブレ補正が有効に働き、流し撮りの効果を損なうことなく被写体の動きを表現することが可能だそうだ。

側面部

側面部

円偏光フィルター

円偏光フィルター

 後部差し込み式WRプロテクターを装備しており、別売りのドロップイン円偏光フィルター(RCP-11)も用意されているのでレンズに装着した状態でも外側からフィルターの回転が可能だ。

レンズ構成図

レンズ構成図

主な仕様(シグマ用)
レンズ構成 11群16枚
最小絞り F32
フィルターサイズ 46㎜(リア)
画角(35mm) 5
最短撮影距離 350cm
最大径×全長 144.8×380.3mm
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最大倍率 1:6.5
重量 3310g
ブース正面にある新製品を並べたディスプレイ。中央下が新Artラインの2本で、右にある一番長いのが500mm

ブース正面にある新製品を並べたディスプレイ。中央下が新Artラインの2本で、右にある一番長いのが500mm

「sd Quattro H」も展示してあった。早く発売してほっしいです~

「sd Quattro H」も展示してあった。早く発売してほっしいです~

 ちなみに3本ともに対応マウントはシグマ、ニコン、キヤノンで、同社のコンバーター「MC-11」を使えばソニーEマウントでも利用できる。欧州では10月発売だが、日本での価格や発売時期は未定ということで、早く正式発表してほしいですね!

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