2年に1度のカメラの祭典! Photokina2016レポート 第7回
フルフレームの1.7倍の面積に5140万画素
富士フイルムの中判ミラーレスシステム「GFX」発表会レポ!
2016年09月20日 20時00分更新
Photokina2016開幕前日9月19日の発表会シリーズ(?) で最も業界を震撼させたのが、富士フイルムの中判システムである。
フルフレーム(36×24mm)の約1.7倍=43.8×32.9mmの撮像素子を使った「GFX」システムで、カメラ本体の「GFX50S」と「フジノンGFレンズ」3本が同時発売となる。価格は標準レンズとセットで1万ドル以下をめざすという。
同社は5年前からAPS-Cサイズセンサーを使った「Xシリーズ」を発売しているが、フルサイズを飛び越えて、中判システムを発表したのである。こちらも発表会の様子をお伝えする。

富士フイルムは1968年のPhotokinaで中判カメラ「G690」を発表した

1988年にはデジタルカメラを発表

2010年にはハイブリッドレンジファインダーの「X100」を発表した

これだけイノベーティブなカメラを発表してきたのである

マグナムの名高い写真家ウィリアム・ユージン・スミスはかつて「35mmカメラに世界は収まらない」と訴えた

そこで富士フイルムは今回、中判システム「GFX」を発表しますーーー!!!

レンズマウントの名前は「G」

新開発のCMOSセンサーは43.8×32.9mmサイズ

8256×6192ドットで5140万画素です

センサーには最新技術を組み込んでおります

当然高速な信号処理が必要です

実際に撮影した画像がこれで、部分を拡大してもまったくドットが見えません!

基本は4:3ですが、1:1/3:2/4:5/6:7/6:17など中判フィルムの縦横比を選ぶことができます

Gマウントは直径65mmで信号は12ピンと規定

フランジバックは26.7mmで、フォーカルプレーンシャッターを内蔵しています

最も後退したレンズのバックフォーカスはわずか16.7mm!!

新開発のGFレンズは1億画素にも対応する性能を持ちます

MTFで40L/mm、20L/mmという解像度を実現

同時発売のレンズは標準の63mmF2.8とズームの32-64mmF4、そしてマクロの120mmF4の3本

さらに2017年中には45mmF2.8、23mmF4、110mmF2も発売

カメラ本体は「GFX50S」という名称で、センサーはこのようにマウントいっぱのサイズ!

背面モニターはチルトするのでウェストレベルで撮影可能

標準添付のEVFを装着すると一眼のようなスタイルになります

さらに、オプションのEVFは回転やチルトも可能です

ダイヤルを多用し操作性もゴージャスですね

発売は2017年の早い時期で、価格は本体にEVF、標準レンズのセットで1万ドルを切る予定です

このカメラによってフルサイズ競争は終わるのだ!

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