食べた果物の種を育てたい
フルーツが大好きなワタシ。子どものころにスイカを食べていて、この種を植えたら食べ放題になるじゃないかと思いついて植木鉢に蒔いたのですが、一向に芽が出る気配がなく、素晴らしい計画はあえなく失敗に終わりました。ブドウもメロンも桃もサクランボも何ひとつ育たず、ああ店で売っている物は種からは育たないんだなと悟った次第です。
それから数十年。昔は見かけることが無かったようなフルーツが、今ではスーパーで普通に売られるようになりました。そのひとつがマンゴー。各国からの輸入ものや国産品が1個数百円で売られています。
そして一昨年の夏に何気なくウェブサイトをつらつらと見ていたら、なんと食べたマンゴーの種を植えると育つというブログ記事が! しかも結構有名な話らしく、探してみたらいくつも見つかるじゃないですか。これはリベンジのチャンスとばかりに2個の種で試してみました。
買って来たのはアップルマンゴーです。見た目が丸っこくて赤いことから付けられた通称で、品種としてはアーウィン種やケント種、ヘイデン種などがあるとのこと。ウチのはメキシコかブラジル産で、ウェブサイトの情報からするとたぶんケント種です。フィリピン産のペリカンマンゴーも有名ですが、カビ防止のために放射線を照射されていて発芽しないらしいです。
ブログを参考に、いきなり種を土に埋めず、水に入れるだけの水耕栽培にします。1週間ほどで根が出始めてきて種が緑色に変色、さらに10日ほどで無事に芽も出てモヤシみたいなのがひょろひょろと生えてきました。発芽したのはひとつだけだったので、もう1個は死んじゃったのかなーと思っていたら、1週間ほど遅れて芽が出てきました。そしてなぜかあとから発芽した方が勢いがよく、先に伸びていた方は途中で追い抜かれることに。個体差なんですかねー?
その後はいずれも順調に伸びていき、高さが20cmぐらいになったころに土に植えてあげました。子どものころの夢だった、食べたフルーツの種を育てることに見事成功です。冬に枯れかけたりしましたが、何とか復活してスクスクと育っています。
この8月でちょうど2年経つのですが、木の高さは先に発芽した方が30cmぐらいで、追い抜いた方が60cmぐらい。だいぶ大きくなってきましたが、調べてみたらマンゴーは樹高が10から20m、高いものでは40mにもなる高木とのこと。ヤバい大きさです。
そんなに大きくなられても困るし冬は室内に入れないといけないので、鉢植えのままにします。幸い、鉢植えのまま剪定をしてあげると小さく育てることができるみたいで、小さいまま結実もするらしいです。ただ、実ができるまでは7、8年かかるそうなので、当分は葉っぱを見てるだけ。いつか実がなることを期待しつつ、のんびり育てます。
また育て始めました
最近も何個かマンゴーを食べたので、追加で育ててみています。アップルマンゴーを1個試したのですが、根が出てすぐに成長が止まってしまって失敗。いま試しているのはアップルマンゴーが2個とタイのマハチャノ種がひとつです。マハチャノ種もなかなか芽が出ないそうで、ウチのも根ばかり伸びていて芽が出る気配がありません。タイ産のものも放射線照射を受けている可能性もあるとのことなので、2週間ぐらい様子を見て、芽が出て来ないようならあきらめます。
アップルマンゴーの方は、またひとつだけ芽が出て、ひとつは根もあまり伸びてない感じ。今回もそうなのですが、失敗するやつは種が黒くなってる気がします。成長スピードの違いもそうですが、どうして上手くいったりいかなかったりするのかはわかりません。流通経路でも家でも冷蔵庫で冷やされているので、そのせいなんですかねー? 冷えて弱っちゃってる的な。こっちもダメそうならあきらめです。
マンゴーの葉は茶色いのが生えて来て、少しすると緑色に変わります。初めて見たときは茶色く枯れてるのかと思ったのですが、どうやらそういうものらしいです。このころは1日で葉っぱの大きさが1.5倍から2倍ぐらい大きくなるので、翌日見て、すげーでかくなってる! と驚くことも。
種の取り出し方は簡単
アップルマンゴーをヘタの方から見るとまん丸ではなく楕円形をしていて、ゴロンと置くと平らな面を下にして安定します。実の真ん中に大きな種が1個だけあるのですが、この種も平べったい形をしていて、その向きは実と同じ。つまり実を安定した状態に置いたとき、種は水平になっています。
そのまま切ろうとすると種に包丁が当たってしまうので、マンゴーを立てて種をよけるように切ります。真ん中の部分に付いた果肉を削ぎ落とすと、白くて大きな種が出てきます。
この白い部分は実は殻で、種はこの中に収まっています。自然の状態を考えればこのまま土に埋めてもいいんじゃないかと思うのですが、種を出した方が早く発芽するようなので、中身を取り出します。殻は硬いくせにしなやかなので、横から破ろうとしても歯が立ちません。縦にすると少し隙間がある部分があるので、そこに指を突っ込んで開くようにします。包丁を使ってと書かれていることもありますが、すべって危ないので止めましょう。
種の両側には栗の渋皮みたいな薄茶色の皮がくっ付いていますが、不要なので剥がします。あとは種が隠れるぐらいの水に入れておくだけ。上手くすれば1週間ぐらいで種の端が尖ってきて根が生えてきます。根が出ても発芽するかどうかはわからないのですが、10日ぐらいで根の付け根あたりから芽が出てくればたぶんもう大丈夫。高さが20cmぐらいになったら土に植え替えてあげればいいかなと思います。
昨日と今日で葉っぱの大きさが全然違ったり、ちょっと傾いてもちゃんと垂直になっていったり、見ていて飽きません。どうせ捨てちゃうものですし、ぜひ試してみてください。
ちなみに果肉は縦横に包丁を入れて裏側から押してやると、よく見る形になります。撮影後、ワタシが美味しくいただきました(´ー`)
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