高負荷の3Dグラフィックスの処理をスムーズにこなすことが求められるゲーミングPC。その処理速度が向上したハイエンドビデオカード「GeForce GTX 1080」が先ごろ発売されたが、やはり価格は高くなってしまう。そこで、今回紹介するのは、「GeForce GTX 1080」の下位モデルとしてその性能に準じたポテンシャルを持ち、コストを抑えられる「GeFORCE GTX1070」を搭載した、ドスパラの「ガレリア」シリーズゲーミングPC「GALLERIA XF」だ。
CPUにはインテル Core i7-6700(3.40GHz)を搭載し、ビデオカードにはNVIDIA GeFORCE GTX1070 8GB(PCI Express3.0)を採用。GeForce GTX 1080搭載機に比べて約3分の2の価格ながら、3Dグラフィックスなどをストレスなく表示できるポテンシャルを持つこの「GALLERIA XF」について紹介しよう。
筐体はガレリア専用のフルタワー型ケースで、本体サイズは幅207mm×奥行き520.7mm×高さ450.2mm。拡張性はもちろん高いが、かなり存在感のある大きさだ。
USBポートは前面にUSB 3.0が2基、背面にUSB 2.0が2基とUSB 3.0が3基と、合計7基が搭載されている。速度的に背面のUSB 2.0 2基というのが少々不満ではあるが、5基のUSBポートがあれば、通常接続する機器の数の上で困ることはほとんどないはずだ。また、背面のUSB3.0端子のうち1つはTYPE Cとなっている。このTYPE CはUSBの次世代規格「USB 3.1」で定められた端子で、これまでのUSBコネクターと形が違うため、既存のUSB機器を接続する場合には変換アダプターなどを使う必要がある。
ストレージは現在SSD 480GBを無料プレゼント中で、さらにSATA 6Gb/s接続の2TBが標準搭載されている。これだけあればディスク容量で困ることはないだろう。メモリーはDDR4 SDRAM 4GB×2の8GBが搭載されている。最大64GBまで積むことができるが、使用状況に合わせて追加していくようにしたい。また、光学ドライブはDVDのスーパーマルチドライブを搭載している。Blu-rayの読み書きが必要であれば、ドライブの変更は可能。変更は1万円かからない費用で変えられる。
また、USB接続のキーボード(GALLERIA Gaming Keyboard)とレーザーマウス(USB接続)が付属している。
「GALLERIA XF」の基本構成は次の通りだ。
GALLERIA XFの主なスペック | |
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CPU | Core i7-6700(3.4GHz、最大4GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX1070(VRAM 8GB) |
メモリー | 8GB PC17000 DDR4 |
ストレージ | 480GB SSD+2TB HDD |
インターフェース | DisplayPort×3、DVI、USB 3.0×3(Type A×2+Type C×1)、USB2.0×2、ギガビットLANなど |
サイズ/重量 | 幅207×奥行き520.7×高さ450.2mm/13.9kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
価格 | 17万2778円 |
ゲーミングPCといえば筐体内の熱をどのように処理するかが大きな問題となる。「GALLERIA XF」は通気口の配置などを考慮し、熱による不安定な稼働を抑える設計となっている。次回は、空気の流れを考慮したケース内部などについて解説する。