NECディスプレイソリューションズは7月8日、商談や検証を行なうショールームのメディアツアーを開催した。ツアー冒頭で明らかにされたのは、「MultiSync」シリーズなどディスプレーやサイネージ、プロジェクター製品の売上は、9割以上が海外市場ということ。売上別では36%が欧州、35%が米州、14%が中国、6%がアジア・パシフィックで、日本での売上はわずか9%とグローバル化が進む現状が解説された。
製品はNECディスプレイソリューションズが商品企画から開発製造、品質管理まで担当し、120を超える国と地域に製品を提供している。海外拠点はドイツ(ミュンヘン)、中国(深セン)、アメリカ(シカゴ)の3ヵ所。
製品ラインアップは事務所や医療向け、プロフェッショナル向けのディスプレーからレーザープロジェクター、サイネージなどを屋内外を含め幅広くラインアップ。特にシネマディスプレーに関して、同社エキスパートの山本和宏氏は「シネマプロジェクターの輝度は3万ルーメンクラスで、ハリウッドの映画を上映していいという企業は4社しかない。日本ではNECとソニーで、残りは海外企業」と語る。
プロジェクターはランプ交換が不要で、輝度半減までの目安が2万時間を超えるレーザー光源タイプを高輝度クラスに投入。一方で持ち歩けるモバイルタイプ、超短焦点タイプもラインアップされる。
サイネージ分野では主流となっている4K解像度に関しては、4Kと2K解像度モデルを並べて展示し、細部の視認性を比較しやすい環境が用意されていた。