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AWSをフル活用し、シンプル化と自動化を実現

cloudpack、動画配信とスマホアプリのテストをパッケージ化

2016年06月24日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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6月23日、AWSのフルマネージドサービス「cloudpack」を展開するアイレットは、低価格なライブストリーミング/VOD配信を実現する「mediapack LIVE/VOD」とスマホアプリのテストを自動化する「devicepack」に関する発表会を開催した。

AWSを使った動画配信をパッケージ化した「mediapack」

 mediapackはAWS上の動画配信を専用環境を提供するサービスで、低コストで、軽量な装備でオンデマンドの配信が可能になる。サービスはエンコーダーとして昨年AWSが買収したElemental、メディア変換にAmazon Elastic Transcoder、ポータルサイトにAmazon EC2、コンテンツ保存にAmazon S3、CDNにCloudFrontなど、AWSのコンポーネントで構成。動画配信のインフラをワンパッケージ化し、容易に導入できるのが大きなメリットだ。

AWSのコンポーネントを組み合わせたmediapack

 cloudpack エバンジェリストの後藤和貴氏は、これまでの外部の動画配信サービスではコンテンツ保護やアクセス制御、地域ごとのフィルタリングが難しく、自社システムへの組み込みができないといった課題があると指摘。また、独自のビジネスモデル展開が難しい、映像配信インフラ運用に関するノウハウが不足しているという点も問題だったという。

cloudpack エバンジェリストの後藤和貴氏

 これに対してmediapack LIVE/VODでは自社運用ポータルサイトの運営や試聴エリアや広告配信のコントロールができ、自社インフラとして導入し、カスタマイズすることも可能になっている。さらに、「紅白やJリーグなどの配信をうまくサポートできるチーム」(後藤氏)というcloudpackのSREチームによる運用サポートをオプションで利用でき、突発的なバーストトラフィックにも対応する。

 mediapack LIVE/VODの基本機能としては、ビットレートやサイズを最適化したオンデマンドやライブでの動画配信、検索や配信地域のフィルタリングなどのコンテンツ管理を提供。PCやスマホでの試聴が可能なほか、SDKや動画ポータルなども提供される。近日中に分析や広告、APIなどの機能も追加するという。

mediapackの基本機能と今後の拡張

 cloudpackによる料金シミュレーションによると、月4回、8万時間のべ試聴する例を考えると、競合に比べて、ほぼ半分になるとのこと。実際、AWS Summit Tokyo 2016でライブ配信した実績では、同時視聴者数800デバイス、2Mbps配信でトータルコストは2時間3万4000円に納まっている。ユーザーを限定したクローズドなライブイベント中継、試聴エリアを限定したイベントなど、自社プラットフォームで配信したい場合などに最適で、既存の課金システムや他のサービスとの連携も可能だという。サービスは7月1日から開始する。

スマホアプリのテストを自動化する「devicepack」

 もう1つのdevicepackはスマホアプリの継続的な動作テストを自動化するサービス。各種スマホデバイスをホスティングし、動作テストを行なう「AWS Device Farm」でテストスクリプトを実行し、自動実行する環境をパッケージとして提供する。

devicepackの機能や料金

 スマホアプリの品質を確保するためには、実デバイスでテストを行なう必要があるが、現在多くのデバイスとOSのバージョンの組み合わせが存在し、手作業のテストが非常に困難になっている。当然、大量のデバイスを有するテストラボを維持するのは高いコストがかかる。小規模な開発チームにとって、手動テストは過酷な作業になり、開発チーム内で持っているデバイスのみでテストを済ますところも多い。

 これに対してdevicepackでは、AWS Device Farmを用いて、iOSやAndroidなど285種類のデバイスに対して動作テストを行ない、バグやパフォーマンス、各種の問題を詳細にレポートできる。GitHubとJenkinsを連携させ、Amazon S3上のコードが更新された段階で、S3イベントとしてLambdaをキック。LambdaからのAWS Device Farmを起動し、スクリプトを動作させるという仕組みで、アプリ開発とテストのCI化(継続的なインテグレーション)が実現されるという。テスト結果はWebブラウザのダッシュボードで確認でき、テスト状況をキャプチャしたり、実行中のCPU使用率や描画性能、メモリ利用量、スレッド数などが閲覧できる。

devicepackでの継続的なインテグレーション

 料金は月額5万円のプラットフォーム利用料に加え、個別見積もりの従量課金部分で構成される。従量課金の部分は、テスト対象のデバイス種別、テストの実行回数、テストスクリプトの作成支援などが含まれるという。価格のシミュレーションでは、最新バージョンのiOSを搭載したiPhone/iPadの10機種に対して、1分のテストを10回行なう場合、テストスクリプト作成支援(2日間)まで含めて、初月13万3000円となるという。サービスの開始は8月1日となっている。

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