最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第161回
ZenFone Max/Priori 3S LTE/Moto X、SIMフリーのバッテリー大きめスマホを比較!
2016年06月13日 12時00分更新
SIMフリーのスマホというとどれも似たようなスペックと思われがち。しかし今回紹介する3機種はスタミナに力を注いでいる個性派端末だ。なにしろ最大のバッテリー容量は5000mAh。ただし端末のサイズも大きめ。使いやすさも含めて見ていく。
5000mAhのZenFone Maxに
4000mAhのPriori 3S LTE、3630mAhのMoto X Playが集結!
今回から比較するのは大容量バッテリーを搭載したSIMフリーのスマホだ。大手キャリアが提供するスマホにもバッテリーの持ちをアピールする端末は多いが、SIMフリーのスマホはさらに上をいく機種が出てきている。
今回用意したのはASUS「ZenFone Max」、FREETEL「Priori 3S LTE」、モトローラ「Moto X Play」の3機種。バッテリー容量と概要は以下のとおり。
●ASUS「ZenFone Max」
バッテリー容量は5000mAh! 3Gでの連続待受時間は38日間という驚異の数値だ。スマホ自体をモバイルバッテリーとして使うことも可能(リバースチャージ機能、ケーブルも付属する)。13メガカメラを搭載し、画面サイズは5.5型となかなかハイスペック。価格は税抜で約3万円。
●FREETEL「Priori 3S LTE」
こちらは5型のスマホで4000mAhのバッテリーを搭載。価格は税込でも2万円を切っているなど、今回の3機種の中では断然安価。そのぶんCPU、カメラなど、スペック面は抑えめだ。
●モトローラ「Moto X Play」
バッテリー容量は3630mAh。他の2機種と比べ見劣りするが、それでも多くのスマホと比べればかなり大きい。さらにいち早くAndroid 6.0に対応している。価格は4万円台半ばなので、カメラは21メガ、画面サイズは5.5型フルHDとスペックでは一歩上。
詳細なスペック、対応機能については以下の表を参考にしてほしい。
ZenFone Max | Priori 3S LTE | Moto X Play | |
---|---|---|---|
メーカー | ASUS | FREETEL | Motorola Mobility |
本体サイズ |
約77.5×156 ×5.2~10.55mm |
約72×144 ×9.4mm |
約75×148 ×8.9~10.9mm |
重量 | 約202g | 約161g | 約169g |
画面サイズ | 5.5型 | 5型 | 5.5型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 720×1280ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 5.0.2 | Android 5.1 | Android 6.0 |
CPU |
クアッドコア 1.4GHz |
クアッドコア 1GHz |
オクタコア 1.7GHz+1GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) |
下り最大通信速度 | 150Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
4G対応バンド |
1/3/5/6/8 /9/18/19/28 |
1/3/7/8/19 |
1/3/5/7/8/19 /20/28/38/40/41 |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE | × | × | × |
連続通話時間 | 2258分(3G) | 840分(3G) | 1350分(3G) |
無線LAN |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 1300万画素 | 800万画素 | 2100万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 200万画素 | 500万画素 |
防水/防塵 | ×/× | ×/× | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | × | × | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | ○ |
Bluetooth | 4.1 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | ○ | × | ○ |
SIM形状 | microSIM×2 | micro+nanoSIM | nanoSIM×2 |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4000mAh | 3630mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | × | × | × |
カラバリ | ブラック、ホワイト | マットブラック、パールホワイト、ネイビー | ブラック、ホワイト |
バッテリー容量が大きい3機種だけあって、本体幅は広く、重い。特に5000mAhバッテリーのZenFone Maxは202gという他の2機種よりも30~40gも重量がある。片手操作でどう影響が出るか、次回のテストで試す予定だ。
OSはMoto X Playは6.0で先行。画面サイズでもMoto X Playのみが5.5型フルHDと高い。あとの2機種はHD解像度だ。さらにCPUでもオクタコアはMoto X Playのみ。あとの2機種はクアッドコア。このへんは価格差がハッキリ出ている。
内蔵メモリ、外部メモリ、最大通信速度は横並び。国内の4G周波数帯への対応を見ると、ZenFone MaxとMoto X Playが多い。海外旅行で利用することを考えても同様だ。
連続通話時間を見ると、ZenFone Maxの2258分でなんと37時間以上だ。Moto X Playでも22時間を超える。Priori 3S LTEは14時間。とはいえ、3機種とも十分過ぎるスタミナがあるのは間違いなさそう。
カメラの画素数だけならばMoto X Playが2100万画素、さらにインカメラは500万画素とキャリアの最新機種に劣らない。ZenFone Maxも13メガ&5メガのインカメラとSIMフリーでは主流のスペック。Priori 3S LTEは8メガカメラと2メガのインカメラであり、ワンランクスペックが落ちる。3機種とも防水/防塵、日本向け機能には対応していないが、Moto X Playは撥水とNFCには対応。
スタミナ関連ではZenFone Maxが目立つ数字を見せるものの、全体的なスペックを考えると端末価格どおりの結果と言える。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ