このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

将来日本でも当たり前になるソリューションも!?

衛星スマホや無料バッテリーなどが登場! CommunicAsia 2016レポート

2016年06月03日 14時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 毎年6月頭はコンピューター関連の大型イベント「COMPUTEX TAIPEI」が台湾で開催されますよね。しかし、同じ時期にシンガポールでは東南アジアや中東の通信関連企業が集まる「CommunicAsia(コミュニックアジア)」が開催されているんです。アジアのマイナーなスマホや衛星電話などが展示されたCommunicAsia2016、今年はどんな内容だったのでしょうか?

ファーウェイはビジネス寄りの出展
スマホはベトナムメーカーに注目!

最大規模を誇るファーウェイブース、今年はスマホは無し

 COMPUTEXはPCやスマホなどコンシューマー向けの展示が多数見られますが、CommunicAsiaはどちらかといえばビジネス寄り。そのため、大手端末メーカーの出展もここ数年はあまり目立っていません。昨年は「P8」シリーズ3モデルを展示していたファーウェイも、今年は5Gやスマートシティーなどネットワークやソリューション系の展示にフォーカス。4月に発表された「P9」の低価格モデル「P9 Lite」が見られるかと思ったのですが、残念ながら展示されているスマホはゼロでした。

ベトナムブースに「Made inベトナム」なスマホを発見

 スマホメーカーがほかに出展していないだけに、ファーウェイブースがこんな状況だと会場内ではもうスマホを見かけることすらできないのかもと心配になりました。ところが、あるところにはあるものです。ベトナムブースに、地元でスマホを製造しているVNPT Technologyが出展。ベトナムで販売中の主力モデルを展示していました。

主力モデルの「Lotus S2 Pro」は8000円を切るカラフルなエントリーモデルは数千円から

 同社が現在イチオシなのが、5型HD解像度ディスプレー搭載の「Lotus S2 Pro」。CPUは、クアッドコア、1.3GHz。メモリー2GB、ストレージ16GBながらも、背面カメラは1300万画素。価格は159万ベトナムドン。日本円にすると約7700円になります。

 ベトナムの一般消費者にとってはやや大きい画面に高画質カメラ搭載ということで、かなりの人気とのこと。一方で、低スペックなエントリーモデルも複数出しており、安いものは日本円で4000円を切るものもあるとのこと。高所得者は海外メーカー製の端末を買うのでしょうが、多くの消費者は低価格な地元ブランドを好んでいるのかもしれません。

衛星電話のスラーヤは個人客にもデモを実施
どんなスマホでも衛星電話化できるユニットが登場

スマホも衛星電話にできるアダプターをスラーヤが展示

 CommunicAsia 2016らしい出展と言えるのが衛星電話関連。島の多い東南アジア各国や国土の大半が砂漠の中東では衛星電話を必要とする人が多く、イリジウムなどの衛星電話会社がほぼ全社出展しています。中でも端末の新製品を複数展示していたスラーヤ(Thuraya)は個人客にも製品のデモを行ない、衛星電話を身近な商品として紹介していました。

あらゆるスマホに対応する「SatSleeve+」iPhoneだってGalaxyだってXperiaだって衛星通信

 スラーヤはiPhoneを装着できるカバー(スリーブ)式の衛星電話ユニット「SatSleeve」を日本を含む各国で販売しています。でも、このSatSleeve、スマホを買い替えたら使えなくなっちゃいますし、すべてのスマホ用のSatSleeveを出ているわけではありません。

 そこで登場したのがこの「SatSleeve+」。スマホの固定は大型クリップ式となり、市販のほとんどのスマホを装着することができるようになりました。SatSleeve+を使えばスマートフォンの電話帳から、SatSleeve用アプリを使い直接衛星電話もかけられるので便利なんです。

スラーヤ回線を使うモバイルルーターも登場端末も最新モデルが登場

 一方、スラーヤの衛星回線を利用できるモバイルルーター「SatSleeve Hotspot」も登場。すでに、イリジウムが同社の衛星を使うルーターを出しており、スラーヤも追従したもの。折り畳み式のスタンドがあり、アンテナの位置を衛星の方向に微調整することができます。

 なお、スラーヤの通信速度は下り最大60kbps、上り最大15kbpsと低速ですが、携帯の電波の入らないエリアでも使えるのが大きな魅力です。ほかにも、フィーチャーフォンタイプの衛星電話「XT-Pro」が登場。衛星電話として初のGPS搭載モデルで、僻地で道に迷っても自分の居場所を把握することができるわけです。

実は将来使うことになるかもしれない「Travel SIM」

グローバルSIMで世界中どこでも定額データ通信が可能に

 さて、どこでも通信したい、という人のために最近は国際ローミング専用のプリペイドデータSIMの種類が増えています。こちらのTravel SIM社はローミング用の回線と課金や料金チャージプログラムなど国際データローミングを総合的に提供するキャリア。最近増えているローミングSIMを提供する会社は、このTravel SIMから回線やソリューションを一括して提供してもらっているわけです。

 なお、iPadなどはSIMの入れ替え無しでローミング回線を切り替えて利用できる「ソフトSIM」を採用していますが、このTravel SIMもその動きは注視しているとのこと。もしかすると将来は、たとえばXperiaを買えば、ネットワークメニューに「Xperia SIM」という項目があらわれ、Travel SIMの回線を使った低価格な国際ローミングソフトSIMの切り替えができるようになるかも。

前へ 1 2 次へ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン