このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

de:code2日目の抱腹絶倒のゆるふわセッション!

Xamarin愛あふれたちょまどトークにde:code会場が萌えた

2016年05月30日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

先週開催されたマイクロソフトの「de:code 2016」の2日目。朝イチでスタートしたのが、日本マイクロソフト新米エバンジェリストの「ちょまど」こと千代田まどかさんと愉快な仲間たちによる「これから始めるXamarin」のセッションだ。超満員となったセッションの模様をお伝えする。

「モバイル開発の困った」にXamarinが効く!

 マイクロソフトのモバイルデバイス向けのクロスプラットフォーム開発ツールである「Xamarin(ザマリン)」に初めて触れる人向けに行なわれた今回のセッション。Xamarinの概要を紹介しつつ、環境構築での“はまりポイント”を解説するのがセッションの趣旨だ。9時半開始にも関わらず、会場は両端に立ち見が並ぶ超満員の状態だ。

ララアとシャア的なイメージのちょまど・砂金の両名。立ち見で取材中の記者からは、壇上もはるか遠い。

 セッションはエバンジェリストの砂金信一郎さんが、会場にガチ勢がいないか確認することところからスタート。写真もSNSもOKという最近のマイクロソフトのオープン性を示すかのような粋なふるまいをアピールしつつ、まずは4月にエバンジェリストとなった千代田まどかさん(以下、ちょまどさん)を紹介する。

 「ちょまど」として知られている千代田まどかさんは、前職でのXamarin好きが講じて、先日マイクロソフトに入社。滑舌を求められるエバンジェリストでありながら、極度のびびり症なちょまどさんは、「ち、ち、よだまどかです」たどたとしく自己紹介。「今日は緊張しすぎて、朝ご飯を吐きそうになりました」と吐露し、会場に不安がよぎる。

 しかし、Xamarinの話になるとちょまどさんは一転して饒舌に。砂金さんから「そもそもXamarinってなんなんですか?」と振られると、ちょまどさんは「一言で言うと、クロスプラットフォーム開発ツールの1つです。iOSやAnrdoidのモバイルアプリ作りたいなあ。もしかしたら、Windows版もほしいなあ、というときにXamarinが使えます!」と一気にアピールする。

みんなもXamarinやろうよ(byちょまど)

 続いて「Xamarinを使わないと、どうなるんでしたっけ?」(砂金さん)と振ると、ちょまどさんは「既存のモバイル開発はターゲットプラットフォーム特化型なので、iOSはSwift、AndroidはAndroid Studio、WindowsはVisual StudioやC++などを使います。見ての通り、言語やツールはばらばらでプラットフォームごとにコードが完全に分離してしまいます。スキルやコードの再利用ができないし、プラットフォームごとの実装差異もでてきます。うーん」とのお答え。「それはけっこう困りますね~」とベタに応じる砂金さんに対して、ちょまどさんは「そこでXamaxinですよ!!!」とテンションを上げる。

プラットフォームごとの開発は大変だ。困った……

「そこでXamarinですよ!!!」とドヤるちょまどさん

モバイル開発を効率化できるXamarin。でもお高いんでしょ?

 もともとクロスプラットフォーム開発のアプローチは、大きくWebアプリ、ネイティブアプリ、Webとネイティブハイブリッドアプリの3つがある。しかし、パフォーマンスやスキルの習得、ストアでの配布などで、それぞれ一長一短がある。

クロスプラットフォーム開発のアプローチ

 これに対して、Xamarinはロジック部分をC#で共通化し、UI部分のみネイティブコードで記述する。SwiftやJavaを1行も書かず、Visual Studioですべてのプラットフォームの開発が可能だ。しかも各プラットフォームのネイティブAPIを100%利用できるため、アプリケーションのパフォーマンスもネイティブと同じだ。ただ、残念ながら日本語ユーザーがまだまだ少なく、資料は英語がほとんど。ちょまどさんは「みんながんばって!私もがんばる」と聴衆にアピールする。

Xamarinを使ったクロスプラットフォーム開発

 最近はXamarinの事例も増えているという。グローバルではSlackのアプリがXamarinサービスを使っているほか、基調講演でも紹介されたブリジストンや三井住友銀行、NHKの紅白歌合戦の公式アプリでもXamarinが採用されている。その他、日本酒アプリのSakemony(エムティアイ)や電気自動車の充電スポット検索アプリ「EVsmart」(アユダンテ)などスタートアップの採用も増えている。

 開発が容易になり、ネイティブAPIを使えるので性能も問題なし。実績が増えてきているのもわかったが、当然「でも、お高いんでしょう?」という素朴な疑問が出てくる。これに対してちょまどさんは、「確かに高かった。開発者ごとに1年で12万円程度。iOSとAndroid両方開発したかったら、倍の24万円かかっていました」と説明する。

確かに以前はXamarinは高価(だった)

 しかし、2016年2月にマイクロソフトがXamarinを買収し、2016年4月にXamarinの無償化が発表。Buildの会場で聴衆が「やったー!」となっただけではなく、エバンジェリストとして入社直後だったちょまどさんも「やったー!」となったようだ。現在はVisual StudioであればXamarinが無償で使えるようになっている。

「Xamarin社とマイクロソフトの人が仲良くしている写真」(byちょまど)

Buildで無償化を発表し、Visual Studioに搭載

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    PC価格高騰で4割の企業が「調達を延期」/“謎のExcelマクロ”は業務継続リスク/日本のデジタル行政、利用率・満足度とも最低レベル、ほか

  2. 2位

    ビジネス・開発

    「ドラクエXの世界観を壊さない」Gemini実装 プロンプトからセキュリティ、サーバー設計まで工夫の数々

  3. 3位

    ビジネス・開発

    首都高が「AIの高利用者」を1年で10倍に 非IT人材に刺さったGemini Notebookと“泥臭い”浸透策

  4. 4位

    TECH

    【提言】フロンティアAIが生む“脆弱性パッチの波” 企業はパッチ適用プロセスの見直しを

  5. 5位

    TECH

    「SCS評価制度」取得を目指す中堅・中小製造業のリアル 富士工業が考える「セキュリティは経営に役立つのか」の答え

  6. 6位

    TECH

    生命がわずかな熱を細胞内で維持する新しい原理を発見

  7. 7位

    デジタル

    約3000人のハッカーが侵入できなかったpCloud すべてはユーザー自身のデータを守るため

  8. 8位

    デジタル

    属人化の解消は多忙な“Aさん”を救うことから 切り札は「kintone×AI」を自然に使わせる仕組み

  9. 9位

    デジタル

    平均年齢60歳の現場を変えたZ世代女子 kintoneで電話・紙・入力をなくしたら、仕事が楽しくなった

  10. 10位

    デジタル

    大企業導入も順調なkintone AI時代の“市民開発×ガバナンス”基盤を目指す

集計期間:
2026年08月19日~2026年08月25日
  • 角川アスキー総合研究所