春のヘッドフォン祭 2016 第1回
プレーヤーの周辺機器とは侮れない、プロ仕様の本格派
Astell&Kern、PCM384kHz対応の「AK Recorder」で録音市場に参戦
2016年04月29日 11時21分更新
アユートは4月29日、“春のヘッドフォン祭 2016”の会場で、Astell&Kernブランドとしては初のハイレゾ録音用レコーダー「AK RECORDER」を発表した。AK300シリーズと一体化して使用する。発売は6月予定。海外での販売価格は795ドル(日本での価格は未定)。
世界的なマイクメーカーのDPA Microphones社とコラボ。「Stereo MIC kit for professional」として、単体販売のほか、「SC4061」ミニチュアマイクを同梱したセットモデルも用意する。小型で無指向性。かつ最大音圧レベルが144dB SPLと高く、エンジニアの評価も高い。三脚固定が可能になるほか、ホルダーや携帯用のペリカンケースを用意している。
AK RECORDERはDSD5.6MHz、PCM384kHz/32bitの録音が可能。本体にはコンデンサーマイクと接続するうえで必要なファントム電源を装備(5Vと48Vに両対応)。マイク接続用のミニXLR(標準サイズXLRとの変換ケーブルが付属)、レコードプレーヤーなどとも接続できるアナログ入力、ミキサーなどと接続するのに便利なデジタル入力の3系統を持つ。
録音時には、マイク0.5dB単位、プリアンプ3dB単位の細かいゲイン調整にも対応する。またAK本体側のGUIで直感的な操作にもこだわっている。
「Advanced Limitter」(クリッピング防止)、「Peak hold」(最大信号値を感知して表示)、「Low cut Filter」(周囲の低周波騒音の発生を軽減)、「Pre Recording」(演奏の開始前に2、3、5、10秒前から録音が可能)といった機能が利用できる。
開発中の「Wireless Control with mobile APP」は、スマートフォン用のアプリで最大4台のAK RECORDERを無線で同期して録音できるというもの。様々な応用が可能になりそうだ。
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