クボタは4月28日、業界初のGPSによる直進時自動操舵機能付き田植機、ラクエル「EP8D-GS」(8条植)を発表した。
GPSを活用した農機で農業の高能率化や高精度化、低コスト化を図ることを目的とした「ファームパイロット(Farm Pilot)」の第一弾で、乗用田植機「ラクエル」の新モデルにあたる。
GPSによる測位機能を用いて直進時に自動操舵を行なう「直進キープ」機能を搭載。田植え作業では高い精度での作業が必要となるが、未熟練者でも真っ直ぐな田植えが可能。圃場外では直進キープモードに入らず、直進キープ時にも手動操作を優先される。また、あぜに接近するとブザーが鳴り、さらに近づくとエンジンが停止する衝突防止機能を備える。
日本の農業は高齢化による離農・委託の増加によって農地集約や進みつつあり、熟練した担い手を確保しにくい状況にある。省力化するための自動機器が重要となっており、クボタではファームパイロットシリーズによる、農家の経営課題に対応するとしている。9月1日発売。価格は392万2560円より。