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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第148回

MicrosoftにとってWindows Phoneの位置付けをあらためて考える

2016年04月06日 16時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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ContinuumやUWPでモバイルへの足固め

 Nokiaの買収は元CEOのSteve Ballmer氏が行ったもので、Nadella氏にしてみれば望まざる置き土産だったのかもしれない。上記のように、Microsoftのスマートフォン分野の意図的と見てもおかしくない減速は明らかだ。

 むしろ、デバイス事業では、Nokia買収前から展開していた「Surface」の方が、主力のWindowsのシェアが活かせるしMicrosoftが狙う市場と相性がよいように見える。Nokia買収時からSurfaceとLumiaの両ブランドのバランスをどうするのかは指摘されており、統合されるとしてもおかしくなさそうだ。LumiaチームはすでにSurfaceチームの下に入っているとも言われている。

 Nadella氏は2015年秋にSalesforce.comのイベントに登壇し、iPhoneでデモをした。これは、同氏がCEOに就任以来、積極的に進めている”モバイルファースト、クラウドファースト”戦略と、そこでの生産性とプラットフォームの構築を体現している(OfficeのiOS/Android対応は言うまでもない)。

 この流れを考えると、Windows 10 Mobileスマートフォンをみずから開発・販売するよりも、Universal Windows Platform(UWP)を利用して、Windowsスマートフォンでも動くアプリの開発をデベロッパーに奨励する方が賢明だろう。アプリがないという欠点の解消にもなる。

 MicrosoftはWindows 10 Mobileに、スマートフォンをPCのように操作できる新機能「Continuum」を導入した。スマートフォン単体ではなく、このような使い方を可能にしていくことこそターゲット層にアプローチできるのかもしれない。

 折しもスマートフォン市場そのものが減速気味だ。Microsoftが足場を固めている間に市場はどうなっているのか。それにしても、書きながら改めて「Ubuntu」のCanonicalとMicrosoftの戦略が似ていることに気がつかされた。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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