ヒートシンク下にファンを備える
サイズ「小太刀 Revision B」
続いては全高を34mmに抑えたサイズ製ロープロファイルCPUクーラーの「小太刀 Revision B」(型番:SCKDT-1100)だ。
その名の通り2014年6月に発売された「小太刀」(型番:SCKDT-1000)のマイナーチェンジモデルで、違いは対応CPUソケットにAMDのAM1が追加されたのみになっている。
- 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
- 寸法/重量:82.5(W)×95(D)×34(H)mm/約180g(ファン含み)
- ファンサイズ:80mm
- ファン回転数:800rpm~3300rpm(±10%)
- 風量:6~24.82CFM
- ノイズ:8.2~32.5dBA
- 実売価格:3300円前後
- 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/sckdt-1100.html
6mm径×2本のヒートパイプや10mm厚80mmファン、ヒートシンクの下にファンを配置した「ステルスファンマウント構造」(S.F.M.S:Stealth Fan Mounting Structure)を採用する「小太刀 Revision B」。
全高34mmに加えて、CPUクーラー搭載ファンのブレードと各種ケーブルが干渉しやすい構造の小型PCケースで組む際にうれしい、ステルスファンマウント構造がポイントだろう。
サイズ的にEVERCOOL「HPS-810CP」と同じ傾向になるかと思いきや、CPU温度は最高でも85度に留まり、平均は74.7度になった。
大型や小型タイプはファンの回転数が、CPU温度が上昇した際のみアップしたが、「小太刀 Revision B」も「HPS-810CP」と同じく、テストを開始するとファンは3400~3600rpmの全力回転になっていた。
高負荷時の騒音値は、常時40dBAオーバーになるため、PCの設置場所によっては、かなり気になってくるだろう。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
22 ℃ | 24.3 ℃/23.5 ℃ | 24 ℃ | 28 ℃ | 1965 rpm | 34.8 dBA | |
TS15Aより | -6 ℃ | -3.2 ℃/-2.5 ℃ | -5 ℃ | -9 ℃ | -953 rpm | +0.3 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
74.7 ℃/85 ℃ | 36.3 ℃/34.5 ℃ | 34 ℃ | 34 ℃ | 3698 rpm | 44.8 dBA | |
TS15Aより | +13.9 ℃/+8 ℃ | -0.7 ℃/-0.8 ℃ | -18 ℃ | -13 ℃ | +20 rpm | -7.8 dBA |
小型タイプで優秀だったCRYORIG
そのロープロタイプ「C7」
CRYORIG初の小型モデルとして登場したロープロファイルCPUクーラーの「C7」。全高を47mmに抑えつつ、6mm径×4本の銅製ヒートパイプや92mmファンを搭載するのがポイントで、TDP 100WまでのCPUをサポートする。
- 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
- 寸法/重量:97(W)×97(D)×47(H)mm/約357g(ファン含み)
- ファンサイズ:92mm
- ファン回転数:600rpm~2500rpm
- 風量:~40.5CFM
- ノイズ:~30dBA
- 実売価格:5400円前後
- 製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/c7/
搭載マザーボードやPCケースを選ばない97(W)×97(D)×47(H)mmのコンパクトサイズながら、57枚の放熱フィンを備えるヒートシンクに6mm径×4本の銅製ヒートパイプを内蔵する「C7」。
固定はマザーボード裏面からになるが、クーラー本体をマザーボードに取り付けて、バックパネルで固定するだけと工程少なく、容易になっている。
冷却性能は、最高温度が88度と今ひとつになっているが、ここまでのロープロファイルタイプと違って、テスト中のファン回転数は、40dBAを下回る2000rpmで推移。
最大で2513rpmまでアップしているが、運用中の動作音は、テストした2製品と比べて十分静か。PCケースの対応が全高50mm以内なら、「C7」がオススメだろう。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
25 ℃ | 26.8 ℃/25.8 ℃ | 29 ℃ | 36 ℃ | 918 rpm | 33.2 dBA | |
TS15Aより | -3 ℃ | -0.7 ℃/-0.2 ℃ | ±0 ℃ | -1 ℃ | -94 rpm | -1.3 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
76.4 ℃/88 ℃ | 42.3 ℃/39.2 ℃ | 43 ℃ | 47 ℃ | 2513 rpm | 44.3 dBA | |
TS15Aより | +15.6 ℃/+11 ℃ | +5.3 ℃/+3.9 ℃ | -9 ℃ | ±0 ℃ | -1165 rpm | -8.3 dBA |
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