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「一緒にアニメ見てくれるロボットを」アキバでこっそり開発『Gatebox』

2016年02月15日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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まずは最高の1台をつくりたい

── ほかのキャラクターも呼び出せるんですか?

はい。たとえば「●●●●(某アニメキャラ)召喚」というと……

(某アニメのキャラクターが出てくる)

── おおっ、すごい!!

MMDも入れられますし、コンテンツホルダーから3Dモデルがもらえればすぐに出せる仕組みです。最近はゲームも3Dですし、3Dキャラはどんどん増えます。それをどんどん出せる仕組みにしたいというのは個人的な夢でもあります。

── 権利元からは?

数社から話はいただいてますね。

── 海外からの反応もありますか?

世界中のオタクから問い合わせが来ています。「いつ発売するのか」とか「男(のキャラ)は出せないのか?」とか。

── となると、海外展開も考えていますか?

初めは日本しか考えてなかったんですが、世界中から問い合わせがあるので検討中です。「やるかもしれない」くらいのところで考えていてほしいですね。

── 発売予定と予定価格はどのくらいに考えていますか?

発売は来年を予定しています。価格は普通にやると15万円程度になりますが、なんとか10万円台におさまるようにしたいですね。初期ロットでどこまでできるか……少なくともぼくでも買えるくらいの価格にはしたいと思っています。

── いまの出来を点数でいうと?

100点満点で30点くらいです。

── 厳しいですね。どこが問題ですか?

認識精度ですね。いま、ほとんどのコミュニケーションロボットは音声認識の精度が悪くてコミュニケーションがストレスになっているんです。そこを打破しないかぎり、ただの置物になってしまう。音声認識をどうこうするのははてしない道なので、音声認識以外の道でどうにかできないか取り組んでいます。

── 具体的にはどんな取り組みを?

非言語のコミュニュケーションである程度なんとかしたいんですよね。たとえば顔認識で、目が合ったらニッコリする。部屋の温度・湿度がわかるセンサーが入っているので、そういうところでもコミュニケーションがとれます。音声を使うコミュニケーションは用事がないとしないですよね。非言語だけど癒されるような、ふわっとしたコミュニケーションが必要だなと思っています。

── 環境や時間など外部要因から仕草や表情を作るということですね。話を聞くかぎりなかなか難しそうですが。

初期ターゲットをオタクに限っているのでコミュニケーションは設計しやすいかなと。まずはオタクが満足するようなものをつくることがマストなので。

── 映像や、そのほかの部分についても改良中ですか?

はい。映像も今のCGは1万ポリゴンくらいですが、2~4倍くらいには増やしたいと。ハードも見直しているところです。投影方式もよりよいやりかたはないのか考えていて……今回いろいろ細かい点もお伝えしましたが、現在より良い体験を作るため仕様を1から見直しています。もしかしたら、まったく違う仕様になるかもしれません。すべては「好きなキャラクターと一緒に暮らす」という夢を実現するために、妥協することなくまずは最高の1台をつくりたい。それが今の基本方針です。


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盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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