サンディスクは、USB接続のポータブルSSD新モデルとして、USB 3.1対応の「SanDisk Extreme 900」と、USB 3.0対応の「SanDisk Extreme 500」および「SanDisk Extreme 510 」の3製品を発表した。
このうちExtreme 900はUSB 3.1に対応することで、アクセス速度がリード・ライトとも最大850MB/Secに達するとともに、容量も最大1.92TBと、速度、容量とも、これまでのポータブルSSDの常識を覆すスペックとなっている。
今回、これら3製品のうち、Extreme 900とExtreme 500の試用機をいち早く入手したので、製品仕様と性能をチェックしていこう。
プロカメラマンをターゲットとした
高信頼性ポータブルSSD
まずはじめに、今回発表されたポータブルSSD3製品の仕様を確認しよう。それぞれの製品の主な仕様は、表にまとめたとおりだ。
スペック | ||||||
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製品名 | Extreme 900 | Extreme 510 | Extreme 500 | |||
容量 | 480GB/960GB/1.92TB | 480GB | 120GB/240GB | 480GB | ||
接続インターフェース | USB 3.1 Gen2/USB Type-c | USB 3.0 | USB 3.0 | |||
最大読み込み速度 | 850MB/Sec | 430MB/Sec | 415MB/Sec | 430MB/Sec | ||
最大書き込み速度 | 850MB/Sec | 400MB/Sec | 340MB/Sec | 400MB/Sec | ||
本体サイズ(W×D×H) | 133.35×82.55×17.78mm | 75.69×75.69×10.67mm | 75.69×75.69×10.67mm | |||
重量 | 210.4g | 78.9g | 78.9g |
これら3製品の共通の特徴となるのが、外付けHDDに対する優位性だ。日々数百GBから数TBに達する大量の写真や動画を撮影するプロカメラマンやビデオカメラマンは、撮影時にデータを保存するポータブルHDDの利用が欠かせないそうだが、その速度の遅さや、HDDゆえの衝撃への弱さなどに不満や不安を感じているという。
そういった声に応えるべく用意されたのが、今回の3製品。SSDの採用によって、ポータブルHDDに比べて圧倒的なアクセス速度を実現。
また、SSD自体には駆動部がなく、もともと耐衝撃性や信頼性に優れるが、野外での利用を考慮し、ボディ側面にラバー製のバンパーを装着することで、耐衝撃性や信頼性も高められており、プロが求める高い品質を十分に満たすクオリティを実現しているという。
最大850MB/Secの最上位モデル
Extreme 900
Extreme 900は、3製品の中で最上位に位置付けられる製品だ。最大の特徴となるのがアクセス速度で、リード・ライトともに最大850MB/Secと、内蔵SATA SSDを大きく上回る速度を実現している。
この速度を実現する最大の要因となっているのが、接続インターフェースにUSB 3.1 Gen2を採用しているという点だ。USB 3.1 Gen2は、アクセス速度が最大10Gbpsと、USB 3.0の2倍の速度を実現。これにより、これまでのポータブルSSDにはない圧倒的な速度を実現している。
接続ポートには、USB Type-Cポートを採用。製品パッケージには、USB Type-C対応ケーブルが2本付属し、一方は双方のコネクターがUSB Type-Cで、もう一方は片方がUSB Type-Aコネクターとなっているので、利用するPCのUSBポートを問わず利用できる。もちろん、PC側がUSB 3.1 Gen2非対応でも、最大限の速度は発揮されないが問題なく利用できる。
また、容量も特徴で、最大1.92TBと、ポータブルHDDに匹敵する大容量を実現。これも、日々大量の写真や動画を撮影するプロカメラマンやビデオカメラマンの声を受けて実現したとのこと。
製品サイズは133.35(W)×82.55(D)×17.78(H)mm、重量が210.4gと、大きさや重さはポータブルHDD相当だが、大容量の実現を考えると納得の範囲内だろう。