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アスキースマホ総研 第64回

2016年は要注目!? 「KATANA 01」でWindows 10 Mobileをチェック!

2015年12月29日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

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KATANA 01はエントリークラスのスペック
Windows 10 MobileのUIはなかなか合理的!

ドロイド ところでカリーさん、どうですか? WindowsスマホのKATANA 01を触った感想は。

カリー あんまり“刀”っぽくないですね。刀というから、てっきりシュパシュパって、切れ味鋭いデザインをしているのかと思いました。刀というより、黒いから忍者のほうがいい?

スピーディー だから、そういう問題じゃなくて……。

カリー メインのUIが、iPhoneともAndroidとも違うのが特徴的ですね。これでも一応Windows 10パソコンはたまには使っているわけですよ。そのWindows 10のスタートボタンを押したときのメニューがそのまま表示されているというか。

真ん中のキーはWindowsマークが。左に戻るキー、右に検索キー。この並びはWindowsスマホで共通

ドロイド 当然同じWindows 10ですからね。

カリー でも、アイコンにメールの受信数などの数字はもちろん、各種の通知が表示されるのはiPhoneと違って便利だと思いました。天気とかメールの題名がすぐに読めるじゃないですか。

スピーディー しかもこのアイコンは位置やサイズも変更できるからね。カスタマイズの自由度が高いし、ウィジェットとアイコンが分かれているAndroidよりも実はわかりやすい。

アプリアイコンに通知や情報が表示される。AndroidとiPhoneのいいところ取りという感じだ。このアイコンは移動やサイズ変更が自由にできる

ドロイド 最近のWindowsのスタートメニューはパソコン用としてはいろいろ言われる部分もあったけど、スマホのUIとしてはすごく優れていると感じています。ただ、そのままだとちょっとゴチャ混ぜ感もあるから、自分で使いやすいように細かくカスタマイズするタイプの人に向いているような気もしますが。

すべてのアプリの表示に切り替えることも可能。ちなみに検索機能はCortanaだ

カリー ただ、UIはスムーズに動くんですけど、アプリの起動なんかは微妙に遅くないですか? これ。

スピーディー 単純にKATANA 01のスペックの問題だと思う。CPUがSnapdragon 210でメモリーも1GB。Androidスマホでも1万円台のエントリークラスに用いられるスペックなので。逆に言えば、そんなスペックでもほぼ不満なく動くという見方もできる。

アプリの数自体はそれなりにあるも
Android/iPhoneとまったく同じようにはいかない

スピーディー それよりも問題になりそうなのはアプリの充実度の方かな。

カリー 新しいOSだから、当然それは気になりますよね。

ドロイド 数自体は決してすごく少ないわけではないし、有名アプリはひととおり用意されている。実はLINEだってあるんだよ。Googleのアカウントと同期して、アドレス帳やGmailを使うことも可能。あとブラウザーのEdgeの出来は予想外にいいと思いました。マイクロソフト社内でもエース級の人材が投入されてるのかなとか想像したのだけれど。

アプリストアには主要SNS用アプリなどがそろっており、LINEもある。ただし、Android/iOS向けアプリと完全に同じ操作性/機能とは限らない

ウェブブラウザーはWindows 10で新しく採用された「Edge」を搭載。KATANA 01のスペックを考えると、なかなかスムーズに動作する。自分が使っているサービスのアプリがなくて困ったときはウェブ版にアクセスするのも手だろう

スピーディー ただし、同じ名前のアプリがあったとしても、新機能はAndroidやiOSのアプリに優先して提供されるだろうし、Windows版は放置気味というケースは少なくない。

ドロイド 個人的にはGoogleのサービスに依存しているから、iOSと違って、Googleみずからがアプリを提供していないのは大きい。たとえばGoogleマップもサードパーティー製アプリで使えるけど、当然まったく同じようには使えない。

マイクロソフトのサービスだけでなく、Googleのアカウントを登録し、メールやアドレス帳を同期することは可能

カリー 結局この問題って、「鶏が先か卵が先か」ってやつですよね。端末が増えないと、アプリも増えないし。たとえばSmartNewsもまだないようですし。

標準のマップアプリはGoogleマップと同じゼンリンのデータを使っているのか、地図の見た目的には近い。ただ機能面ではAndroid標準アプリとは差がある。サードパーティー製アプリでGoogleマップを利用するという手もある

ドロイド 現時点ではAndroidやiPhoneのユーザーが乗り換えたとして、ほぼ近いことはWindowsスマホでもできるだろうけど、細かなところまですべて同じようにできるとは思わない方がいいです。そういう試行錯誤も含めて楽しめる人には楽しいですけどね。


一気に増えた国内でのWindowsスマホ!

Windows Phone 8.1で一足先にWindowsスマホをリリースしたマウスコンピューター。その「MADOSMA」はすでにWindows 10版の販売およびアップデートを開始している

KATANA 01に続く、FREETELのWindowsスマホ第2弾「KATANA 02」は2016年1月発売予定。5型HD液晶、2GBメモリーなどを搭載しながら税抜1万9800円の価格が話題

ドスパラのWindowsスマホ「Diginnos Mobile DG-W10M」。5型HD液晶などを搭載し、税抜1万8500円

ヤマダ電機からもオリジナルのWindowsスマホ「EveryPhone」が登場。5.5型の大型スマホなのに6.9mmの厚さと138.6gと軽量

すでに製品をリリースしているメーカー以外に開発参入を公表している企業がある。特に注目はVAIOだ


(次ページでは、「新しいOSだからこそ応援したい!」)

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