2~3年前から「東京スリバチ学会」(皆川会長がブラタモリ仙台編やタモリ倶楽部にゲスト出演してるので名前を聞いたことある人も多いかと思う)のフィールドワークに何度か顔を出していて、一度でも参加したら会員を名乗っていいそうなので私も東京スリバチ学会員といえばいえるわけだが、さらにそこから派生した街歩きや、自分が講師をつとめる「東京古道散歩講座」(新潮社主催の新潮講座のひとつとしてやっております)も含めるとなんだかんだいってよく仲間と歩き回ってるんである。
最近はブラタモリのおかげで、街の高低差を楽しむという趣味が市民権を得てきたようで、今回は今年、高低差を楽しみつつ出会った猫、大雑把にいうと暗渠猫と高台猫をご紹介。ちょっと前までは「暗渠」(あんきょ)を読めない人も多かったけど、ブラタモリなどのおかげでいちいち説明しなくてもよくなってありがたい。
まずは冒頭写真。これは暗渠猫。
東京古道散歩講座修了後、有志で六郷用水暗渠沿いを歩いてたら猫の声がする。声はすれども姿は見えず。どこだどこだと皆で探したらこんなところに隠れておりました。これは気づかないわ。
我々を前にしてそーっと顔は出すけれども外には出てこない。エサをくれる人かな、違うかな、追いかけられたりしないかな、大丈夫かなと逡巡してる。それがたまらん。
もうひとつ暗渠猫。これも東京古道散歩講座終了後のおまけ散歩で見つけた立会川暗渠猫。暗渠化した川の上がちょっとした親水公園になってて、そこにいたのである。
池の端にちょこんと座って目を閉じている姿がなかなかよかったので対岸から撮ってみた。
お次は暗渠どころか、川猫。東京スリバチ学会のフィールドワークで川沿いを歩いてたら、荻窪さんあそこあそこと指さす人がいる。そちらに目をやると……護岸の排水口で猫が寝てる!
川べりで猫を見かけるのは珍しくないが、ここはなかなか渋いわ。寝ぼけて落ちても安心そうだしね。
広角だと何がなんだかわからないので望遠で。
ね、すごいとこに寝てるでしょ。突然排水口が開いて水がどどっと流れてきたらアウトである……まあ大雨でも来ない限りそんなことはないわけで、大雨が来てるときに猫がこんな場所にいるわけないわけで、ここなら誰にも邪魔されずに気持ちよく寝られるし死角になってるしと感心。
(次ページに続く、「高台の猫たちを狙っていたら 6年前に撮った猫と再び出会う」
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