15.6インチ液晶搭載でも14インチサイズの筐体を実現
クリエイティブノートPC最強候補! 「New XPS 15」の性能をベンチマークで見る
2015年12月01日 11時00分更新
10月20日から販売開始された、デルの15.6型ノートPC「New XPS 15」。同社が販売するモバイルPCの人気機種「New XPS 13」の兄弟機で、NVIDIA製GPUを採用するなど、よりパワフルな性能を求めるユーザーには待望の製品だ。
上位モデルの「New XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」が編集部に届いたので、スペックや性能をベンチマークソフトなどでチェックしていく。
New XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネルの主なスペック | |
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CPU | Core i7-6700HQ((2.6GHz、最大3.5GHz) |
OS | Windows 10 Home |
メモリー | 16GB(DDR4、2133MHz) |
ディスプレイ | 15.6インチ Ultra HD(3840×2160ドット、282.4dpi)、タッチ対応 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 960M |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe接続) |
光学ドライブ | なし |
インターフェース | USB 3.0×2、HDMI出力端子、SDカードリーダー、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-C×1 |
カラー | シルバー |
本体寸法 | およそ幅357×奥行き235×高さ11-17mm |
重量 | およそ2kg |
販売価格 | 24万9980円(税抜き、送料込) |
DDR4メモリー、PCIe SSDなど最新パーツを惜しみなく採用
New XPS 15は、CPUに最新のインテル 第6世代Core(コードネーム:Skylake)を採用。プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネルモデルは、ノートPC向けとしてはシリーズ上位のCore i7-6700HQを搭載している。
加えて、メモリーが16GBと大容量な上、接続規格がDDR4となっている点にも注目したい。DDR4メモリーは旧規格であるDDR3に比べ2倍近くのデータ転送速度を誇るため、最新CPUと合わせ、PCの軽快な動作に大きく貢献する。現行のSkylake搭載ノートPCに、DDR3LやLPDDR3のメモリーを搭載する機種が多いことを考えれば、大きな強みと言えるだろう。
SSDがPCI Express 3.0接続に対応したことも大きなポイントだ。PCIe接続のSSDは、現在メジャーな規格であるSATA接続のSSDに比べ、順次読み込みで3倍近くの速度が出るのが特徴。兄弟機であるNew XPS 13が画像・動画編集向けノートPCとして人気を博したこともあり、ファイルサイズの大きなデータを頻繁に読み込むような使い方が想定されるため、ストレージの強化はユーザーとしても非常にありがたい。容量も512GBと余裕があるので、ハードに使っていける。
また、ディスクリートGPUとしてNVIDIAのGeForce GTX 960Mを搭載しており、特に動画エンコードなどの作業が高速に行なえる。高いグラフィック性能を求められるPCゲームなども、設定次第でほとんどのタイトルがプレイできるはずだ。
ベンチマーク結果も総じて高い水準に
ここからは、実際のベンチマーク結果を見ていく。
CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH R15」のCPUスコアは「672cb」。ノート向けCore i7の上位モデルだけあり、非常に良好な結果が出た。
グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」の結果は、ICE STORMが「53920」、CLOUD GATEが「16314」、SKY DIVERが「12678」、FIRE STRIKEが「3955」と、こちらも良好なスコアを記録した。GTX 960Mはモバイル向けGPUのため、デスクトップ向けGPUほど高いスコアは出ないが、「Grand Theft Auto V」や「METAL GEAR SOLID V : The Phantom Pain」など、グラフィックス描写の負荷が特に高いゲームでも、設定次第で快適にプレイできる。
実際にオンラインゲームのベンチマークソフトも実行してみた。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークソフトでは、解像度1920×1080ドット、最高品質(DirectX 9)の設定でスコアが5706(非常に快適)に。オンラインゲームの中でも屈指の美麗なグラフィックスを誇る同タイトルだが、このスコアなら多人数参加のレイドダンジョンなどもストレスなくプレイできるだろう。
ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark」では、順次読み込みが毎秒1565MBと、PCIe接続らしく圧倒的な速度を記録。一方、順次書き込み速度は毎秒581MBと、一般的なSATA接続のSSDよりは速度が出るものの、接続方式を考えればやや物足りないようにも思えた。とは言え、これだけの速度が出れていれば、重いファイルの読み書きが多くなる画像・動画編集作業でもそうそう困ることはないはずだ。
全方位死角なし! 現時点で最高の画像・動画編集ノートPCかも!
DDR4メモリーやPCIe SSDの採用、ディスクリートGPUの搭載など、妥協なく豪華なスペックを実現した「New XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」は、現時点で考えられる画像・動画編集向けノートPCとして、限りなくベストに近い選択肢になると言っていいだろう。多少のサイズの大きさを覚悟でパワフルなノートPCを持ち歩きたい人、あらゆる用途に使えるPCが欲しい人にピッタリだ。
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