このページの本文へ

Xperia Z5シリーズ3モデルを徹底レビュー 第3回

Xperia Z5の処理性能や駆動時間をZ4/A4と徹底比較!

2015年12月02日 12時00分更新

文● 島徹 編集●南田ゴウ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Xperia Z5シリーズとXperia Z4の放熱性能を比較!

 近年のスマホでは、搭載しているCPUに対してベンチマーク結果が振るわない場合、CPUの放熱がうまくいっていないことが多い。大半のスマホは、本体の温度が上昇するとCPUの動作を抑える機能を搭載しているからだ。

 そこで実際に、外気温8℃の寒い環境でベンチマークをとってみた。結果、「Xperia Z5」と「Xperia Z4」は通常よりもスコアが大きく上昇したが、「Xperia Z5 Compact」と「Xperia A4」はあまり差が出なかった。「Xperia Z5 Compact」と「Xperia A4」は通常の温度でもうまく放熱して、CPU性能を引き出せているものと推測できる。

 各モデルの内部温度と背面温度の上昇についても測ってみた。Antutu Benchmarkを2回連続して動かし、ベンチマーク終了後の温度を計測している。内部温度は「Cpu Temperature」アプリ、背面の温度は放射温度計でもっとも熱い部分の温度を記録した。

背面温度の計測には放射温度計を利用した

 結果、温度上昇については「Xperia Z5 Compact」と「Xperia A4」が良好な結果となった。特に「Xperia Z5 Compact」はベンチマーク結果でももっとも優秀で、処理性能でも放熱性能でもかなり優れたモデルといっていいだろう。

 「Xperia Z5」はそこそこ温かくなるが、ベンチマーク結果は「Xperia Z5 Compact」とそこまで変わらない。放熱性能は「Xperia Z5 Compact」にはやや劣るものの、CPU性能を引き出せる余裕はあると見ていいだろう。

 ワーストは前モデルの「Xperia Z4」だ。発売当初のレビューでも背面が熱くなりやすいという評価の多いモデルだったが、ベンチマークを2回動かすと背面の温度が体温を超える39℃に達している。ベンチマーク結果が「Xperia Z5シリーズ」と比べて低いのも、この放熱性能が影響しているのだろう。今からXperiaを購入するなら「Xperia Z5」シリーズを選ぶことをオススメする。

→次のページヘ続く (Z5で駆動時間は向上したか?

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン