平日昼間で楽天が残念な結果に……
次に平日の午後3時。ビジネスでもプライベートでもそこそこの利用がある時間帯で、速度が出ないこともある時間帯。この時間帯の速度や安定性を見れば、だいたいのパフォーマンスが判断できるというものでもある。
Speedtestで一番速度を出したのはPLAY SIMだが、RBBではドコモ。IIJmioはどちらも3位となっている。
残念な結果を出したのは楽天モバイル。極端に数値が落ち込んでいる。ただ、この数値であっても速度は比較的安定しており、スマートフォン上でウェブサイトの閲覧は少し遅さを感じるものの、不満を感じるほどではない。
特にスマートフォン画面に特化したページでは、まったく遅さを感じない。スマートフォンだけの利用ならば大丈夫だが、モバイルルーターやデザリングでPCで利用すると遅さを感じるという印象だ。
午後9時は激遅と激速の両極端にわかれる
夜9時は格安SIMにとって厳しい時間帯となる。表を見れば下り速度における楽天モバイルとPLAY SIMの極端な数値の落ち込みがわかる。
使いすぎで速度制限がかかってしまったのかとも思ったが、容量的には問題なく、上りでは制限下では出ない速度が出ていることから、残念ながらこれが2015年11月初旬時点での実力だ。
高速通信容量を使いきったり、高速通信をオフにして200kbpsで通信するのに比べれば速度は出ているので、まったく使い物にならないというわけではなく、スマートフォンに特化したページの閲覧や、アプリを使って文字が主体のSNSを閲覧する程度なら大きく制限を感じることはない。しかし、やっぱり遅いのである。
その一方で速度を出しているのはIIJmio。楽天モバイルとほとんど変わらない料金なのによく健闘している。この速度であれば、大きな不満なく通信ができるだろう。
そして爆速のドコモ契約のspモード。最下位の楽天モバイルと下り速度を比べると桁が2つ違っている。格安SIMよりも大幅に高い通信料だけに当然と言えば当然なのだが、格安でない通信の実力をまざまざと見せられた感じではある。
よく通信を行なう時間帯を考慮して加入してほしい
混雑時間帯では残念な結果となってしまった楽天モバイルとPLAY SIM。PLAY SIMは遅い時間帯がある一方で、速い時間帯もあるため、安い料金も考慮すれば活用次第では十分に使える格安SIMだ。
楽天モバイルは端末とセットで安価に購入できる機会があることや、ドコモよりも大幅に安い料金ながらリアルな店舗で十分な説明を受けながら加入できる点は非常に大きなメリットだ。
また、現在はこのような結果だが、改善されたり大きく状況が変化する可能性があるのも格安SIMだ。今回良好な結果だったIIJmioも性能が悪化する可能性も十分にあることも注意してほしい。

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