本連載は基本的に自腹のSIMを使っているため、そのときの気分や巡り合わせで持っている格安SIMが違う。
最近、端末種類の豊富さやリアル店舗の拡大で注目される「楽天モバイル」と、店舗や販売チャネル限定で格安プランを設定している「PLAY SIM」(So-net)に加入したので、速度を試してみた。
低速のみのプランを訴求する楽天モバイル
まず簡単に楽天モバイルの特徴を説明しておこう。楽天の格安SIMといえば少し前まで「楽天ブロードバンド データSIM」だったのだが、似ているが別ブランドの楽天モバイルへとシフトしてきた。
楽天モバイルは東京・渋谷などにリアル店舗を設置し、説明を受けながら加入ができる。どちらかと言えばユーザーが自分で設定する今までの格安SIMに対して、店頭説明を重視して、端末と同時購入を主に想定している印象がある。
もちろん、SIM単体の加入や端末の購入を含めてネットで加入申込みすることも可能。家電量販店などでSIMパッケージは売られていないため、加入には必ず3240円がかかる。
容量に対する単価は、月額900円のプランが高速通信容量3.1GBと若干割安に設定されているが、メインの訴求は高速通信容量がまったくない低速だけのプランで、データだけで525円、音声通話付きで1250円となっているのが特徴だ。
販売業者が独自プランを提供するPLAY SIM
PLAY SIMはプロバイダーのSo-netが提供する格安SIMで、高速通信容量が2GBで月額790円、6GBで1680円といったプランがあるほか、家電量販店や通販業者によってこれ以外の料金プランに加入できる特別パッケージも存在する。
今回加入したPLAY SIMはヤマダ電機で売られていたパッケージで、高速通信容量4GBで月額880円というプランにも加入できる物だった。たまたま筆者購入した際はパッケージ自体が特価になっており、税別で980円で購入でき、割安に加入ができたことになる。
4GBで880円というプランはPLAY SIMのウェブサイトに記載はなく、購入先によって条件が変わるため、PLAY SIMの料金体系の全貌は非常にわかりづらい。PLAY SIMを購入する際は、パッケージなどで加入条件やプランをよく確認することをおすすめしたい。
早朝は各社爆速! 40Mbpsオーバーも!
続いて、実測に移りたい。最初の測定は平日早朝の6時。すでに起きていてネットを使う人もいるため、完全にガラガラとはいえない時間帯だが、速度が出るのもこの時間帯である。測定はいつものように1台の「ARROWS NX F-05F」に4枚のSIMを差し替えて行なった。
各社とも爆速なのはこの時間帯の特徴だが、ほぼ最高速に近い数値が出ているため、最大パフォーマンスのチェックという意味合いもある。
まず下りの速度を見ていくと、Sppedtestで一番速度が出たのはPLAY SIM。RBBではドコモ契約のspモードが最速だったが、2番手は楽天モバイルとなった。
IIJmioがいずれも最下位となっているが、最高速ではない。早起きのユーザーが多いのか、早朝にバックヤードで大量通信をするようなIIJのネットワークの特徴なのかは不明。ただ、30Mbps前後の数値が出ていれば、決してネットが遅く感じることはないはずだ。
(次ページへ続く、「平日昼間で楽天が残念な結果に……」)
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