前へ 1 2 3 4 次へ

NVMe対応「Samsung SSD 950 PRO」の512GBを計測

文●藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大パフォーマンスの維持にはひと手間必要

 基板タイプのSSDは発熱が気になるところ。とくにNVMeは高発熱で、インテル「SSD 750」に至っては水冷ブロックがEK WaterBlocksから登場しているほど。CPUと同じように、一定温度に達すると転送速度を落として熱暴走やデータ破損などを阻止する機能が備わっているが、それでは爆速SSDの意味がないと言うもの。

EK WaterBlocksから発売されているインテル「SSD 750」用の水冷ブロック「EK-FC I750 SSD」。M.2 SSD向けのヒートシンクをどこか製品化してくれないだろうか

 「MZ-V5P512BW」のNANDフラッシュメモリー部に温度計を取り付けて、温度と転送速度をチェックすると、チップ表面温度が65度を超えたあたりで転送速度がダウンした。「SSD 950 PRO」も、ほかのSamsung製SSDと同じく、内部温度が70度を超えると転送速度を落とす「ダイナミックサーマルガード」が備わっているようだ。

CrystalDiskMarkは、最高55度程度だったが、ATTO Disk Benchmark実行時は、8MBあたりから転送速度がダウンした

 M.2スロットの位置によっては、PCケースのフロント吸気からの風があたるので、問題ないと思われるが、M.2スロットに風を送るファンの設置や基盤にヒートシンクを取り付けるなどのひと工夫を行なって、常に最高パフォーマンスを発揮できるようにしたい。

導入難易度は高いが
優越感抜群の性能を発揮

 圧倒的パフォーマンスを発揮した「SSD 950 PRO」の容量512GBモデル「MZ-V5P512BW」。PCI Express3.0 x4対応のM.2スロットや拡張スロットに、冷却面に気を配る必要があると、汎用性は従来の2.5インチ SSDにおよばないものの、ストレージ単体でシーケンシャルリード2600MB/s、ライト1500MB/sを実現できるのは実に魅力的。

公称値通りのパフォーマンスを発揮した「MZ-V5P512BW」。今後主流になっていくだろう、NVMe M.2 SSDのひとつの指標となるはずだ

 「SSD 950 PRO」は、今後主流になっていくだろう、NVMe M.2 SSDのひとつの指標となる製品なのは確実。この冬のボーナスで、LGA1151プラットフォーム(Z170ならびにH170搭載マザーボード)のハイエンドPC自作を考えている人は、「SSD 950 PRO」を視野に入れておこう。

【関連サイト】

前へ 1 2 3 4 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
2020年
01月
03月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
07月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
04月
05月
06月
07月
09月
11月
12月
2017年
06月
08月
09月
10月
2016年
02月
06月
09月
10月
11月
12月
2015年
11月
2014年
07月
12月
2013年
07月
12月
2012年
10月