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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第430回

リコーの全天球カメラ「THETA S」で川崎の猫だまりを撮る!

2015年10月30日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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地球は丸かった、的な写真など
遊びはじめるとキリがない……

ミニ三脚(マンフロットのPIXI)についているのがTHETA S。2匹の間に置いて撮ろうとしたら三脚の方が襲われてちょっと慌てた(2015年10月 アップル iPhone 6s Plus)

ミニ三脚(マンフロットのPIXI)についているのがTHETA S。2匹の間に置いて撮ろうとしたら三脚の方が襲われてちょっと慌てた(2015年10月 アップル iPhone 6s Plus)

 で、THETA Sはこんなカメラ。

 この黒くてひょろっとしたのがTHETA S。前面と背面に2つの魚眼レンズカメラを持っており、両者の写真をカメラ内で結合することで全方向が含まれた画像を生成するという仕組みだ。

 見ての通り、THETAはモニターを持ってないので(360度全部撮影する関係上、本体は細くないと写り込んじゃうのだ)、それをWi-Fi接続したスマートフォンでまかなうという、とってもイマドキのシステムなのだ。それがよい点だ。

 あ、これ猫と猫の間にミニ三脚につけたTHETAを置いて猫だまり撮影を狙ったら、ミニ三脚の足が猫に攻撃されてしまったの図。あわてておさえようとする私の右手も写っております。

 でも強引に撮ったのがこちら。

THETA+の「リトルプラネット」モードを使って切り出したTHETAフォト。地球は丸かった、風に。普通のカメラでは難しいこういう写真を作れるのも面白さのひとつ(2015年10月 リコー THETA S)

THETA+の「リトルプラネット」モードを使って切り出したTHETAフォト。地球は丸かった、風に。普通のカメラでは難しいこういう写真を作れるのも面白さのひとつ(2015年10月 リコー THETA S)

 真上からアングルで地球は丸かった、という感じ。

 で、このままベンチに置いて撮りたかったのだがTHETAを倒されたりしたらイヤなので(見ての通り、レンズが剥き出しだからその辺、気を使うのだ)、自撮り棒撮影に切り替えることに。

 さっきは上から地球は丸かったアングルにしたので、次は下から見上げる感じで空もまた丸かったアングル切り出しだ。

リトルプラネットモードで天地ひっくり返すとこんな面白い写真になる。猫たちはTHETAのことなんて忘れて毛繕いしております(2015年10月 リコー THETA S)

リトルプラネットモードで天地ひっくり返すとこんな面白い写真になる。猫たちはTHETAのことなんて忘れて毛繕いしております(2015年10月 リコー THETA S)

 拡大することになるから画質はちょっと落ちるけど、写真として普通に切り取ることもできる。

1匹だけにフォーカスしてみた。このように歪んでない写真もちゃんと切り出せるのだ(2015年10月 リコー THETA S)

1匹だけにフォーカスしてみた。このように歪んでない写真もちゃんと切り出せるのだ(2015年10月 リコー THETA S)

 こうやって遊んでいるとキリがないのであと1枚。

 別の日になるけど塀の上に飼い猫がちょこんと座ってたので、右手にTHETA Sを持ち、すばやく猫の前に持って行ってピュッ(こういうシャッター音がするのだ)としてみたのだ。のんびり準備してると逃げちゃいそうだったから、そういうときは手に持ってさくっと撮るべし。

 手に持って撮ったので手が写っているけどまあそれはしょうがない。ついでに自分も写ってるけど、写るつもりなくても写っちゃうのだからしょうがない。まあTHETA Sは自撮りにも向いてるよ、ということで、それを切り出して、iPhoneのSnapseedでちょいと加工してみた。

THETA Sで撮影してiPhoneに転送してTHETA+アプリで切り出して、Snapseedでレタッチ。iPhoneだけでここまでできる時代なのだ(2015年10月 リコー THETA S)

THETA Sで撮影してiPhoneに転送してTHETA+アプリで切り出して、Snapseedでレタッチ。iPhoneだけでここまでできる時代なのだ(2015年10月 リコー THETA S)

 THETA Sで猫を撮るときはぐっとカメラを近づけなきゃいけないので難易度は高いけど、今回みたいに自撮り棒や一脚を付けてそっと差し出すという手もあるし、猫付自撮りも簡単にできるし、まあとにかく面白いのでみなさまもぜひ。

 ああ、THETAを猫が10匹くらいいる猫だまりの真ん中に置いて、前後左右どっちを見ても猫だらけ、って写真を撮ってみたいわあ。いつか猫がたくさんいる島へ行くぞ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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